- なんでも
- 一条兼定
- 21/01/03 15:26:05
大阪府寝屋川市で約50匹の猫の多頭飼育崩壊が起こっているという連絡が保護団体に入った。代表の片山さんたちが駆けつけると、車の中にいても現場になった家を特定できるほど強烈な悪臭が立ち込めていた。
保健所に持ち込むこともできない
コロナ禍の真夏、猫の糞尿と病気が蔓延した非衛生的な現場に入るために、片山さんたちは防護服を身にまといました。ゴーグルや防護服にも匂いがつきました。ろくにエサももらっていなかった猫たちはガリガリにやせ細り、弱った猫が死んだら共食いしていたそうです。
片山さんたちは、寄付を募り不妊手術やワクチンの接種をして、飼い主が猫と暮らしていけるよう、ボロボロの家をメンバーたちの手でリフォームしました。しかし、飼い主は、猫たちを「川に捨てる」言い出したのです。殺処分覚悟で保健所に引き取ってもらうにも1匹2800円かかるからです。車がないので、保健所に50匹の猫を持ち込むこともできません。人間が食べるにも事欠いているので、そのようなお金はないのです。
「寄付を募った以上、私たちはなんとしても猫たちを幸せにしないといけない。メンバーさんのご厚意によりもともと真珠工場だった築60年の木造家屋を借り、住めるような状態に改装してシェルターを作ってもらいました。現在、シェルターで20匹の猫を預かり、20匹は飼い主のところにいます。順次捕獲して、全頭シェルターに避難させます」
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