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- 加藤清正
- 20/12/07 00:37:45
死体遺棄容疑の保育士供述 東京・豊島女性不明
2020年12月6日 20時5分
毎日新聞
[画像] 「無施錠の家に侵入、首絞めた」死体遺棄容疑の保育士供述 東京・豊島女性不明
東京都豊島区の会社員、富塚沙織さん(35)が9月から行方不明になった事件で、警視庁目白署捜査本部は6日、近くに住む保育士、佐藤喜人(よしと)容疑者(29)=同区目白5=を、遺体を栃木県那須町の山林に埋めたとする死体遺棄容疑で逮捕した。「無施錠だった自宅に侵入し、女性の首をひもで絞めた」と供述しているといい、経緯を追及する。
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捜査本部は遺体の身元を富塚さんと特定した。7日に司法解剖し死因を調べる。
逮捕容疑は9月下旬、那須町高久乙の山林の土中に富塚さんの遺体を埋めたとしている。山林は佐藤容疑者の親族が所有する別荘地で、「1人でスコップを使って穴を掘った」とも供述しているという。
捜査関係者によると、富塚さんは9月24日朝、「体調不良で休む」と都内の勤務先に連絡。夕方に医療機関を受診し、「ただの風邪でした」と会社に伝えた。夜に食事をする約束をしていた友人に「体調は大丈夫」と連絡していたが、待ち合わせ場所に現れず、翌25日は会社を無断欠勤した。
富塚さんの自宅アパート周辺の防犯カメラには、佐藤容疑者とみられる人物が23~24日にたびたび映っていた。映像によると、23日夜に富塚さんの後をつけていたほか、24日夜には富塚さん宅に向かって歩き、一度離れた後に車に乗って戻っていた。富塚さんのキャリーバッグを運び出す様子も確認された。捜査本部は、富塚さんの荷物を運び出すことで自発的に失踪したように見せかけたうえで、遺体を車で那須町に運んだとみている。佐藤容疑者は富塚さん宅から約500メートル離れたアパートに住んでいたが、2人に面識はなかったとみられている。
佐藤容疑者は「金品を奪う目的だったが見つかった」と供述しているが、富塚さんの銀行口座やクレジットカードが使われた形跡はなかった。事前に富塚さんを狙っていた可能性があり、捜査本部は動機を慎重に調べている。
ネット交流サービス(SNS)への書き込みなどによると、佐藤容疑者は2019年に介護士をしていた埼玉県内の特別養護老人ホームから都内の保育所に転職していた。旅行が趣味とし、「那須には0歳から毎年行っていて、自然豊かで最高です」と記していた。
一方、かつて都内の不動産会社で富塚さんと同僚だったという40代女性は「いつも笑顔で、自分が主張するよりも相手に合わせる優しい人だった。悲しくて残念で仕方がない」と話した。【土江洋範、最上和喜、鈴木拓也】
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