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- 北条綱成
- 20/11/27 09:33:17
対策に緩み? カラオケ・接待伴う飲食店でクラスター多発
2020/11/25 12:24
静岡県内で11月に入り、カラオケや接待を伴う飲食店で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が多発している。県は気温が下がる中で感染者が増加している上、対策に「緩み」が出ている可能性があり、クラスター発生のリスクが高まっていると指摘する。一方の店側は客足が遠のく中でマスク着用徹底などの対策強化を求められるが、「現実的には対応が難しい」と困惑する。
「カラオケルームの予約がほぼ入らない状況だ」。22日に接待を伴う飲食店「ブルームーン」でクラスターが発生した沼津市。近くでバーを営む男性(46)は「本来なら年末を前にした書き入れ時。クラスター発生でさらに打撃を受けるのでは」と危機感を募らせる。
県内では11月に入り15件のクラスターが発生した(24日現在)。うち8件は接待やカラオケを伴う飲食店。県疾病対策課によると、無症状のウイルス保有者の増加、マスク着用や「3密」回避の意識低下といった複数の要因が重なり、クラスターが相次いでいる可能性があるという。
同課の後藤幹生課長は感染者を受け入れる病床の使用率が5割に近づくなど医療機関が逼迫(ひっぱく)しているとして、「マスクをしても歌唱や会話はできる。趣味を楽しみたいのであれば、しっかり着用して」と強く訴える。
ただ、業界内からは対策の限界を訴える声も。静岡市葵、駿河両区のバーやスナック、パブなど約300店が加盟する県社交飲食業生活衛生同業組合静岡支部によると、加盟店からは「酔って気持ち良く歌う客にマスクを着けるよう求めるのは難しい」「接客する女性の顔を見たいという人もいる」といった声が寄せられているという。
同支部の細沢幸央事務局長は「マスクを嫌がる客がいる一方、もしクラスターが出れば悪影響が業界全体に及ぶ。スタッフ自らが感染する恐怖心もあるはずだ」と話す。店を畳む経営者も増えているといい、「あらゆる方向から追い詰められている」と苦しい現状を語った。
静岡新聞
https://www.at-s.com/amp/news/article/health/shizuoka/834523.html
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