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- 20/11/25 22:46:52
「協力した女性に対する恨みは……」座間9人殺害事件・白石被告が法廷で声を荒らげた瞬間
2020年11月25日 20時40分
文春オンライン
「肉片はジップロックに入れて、新聞紙で包みました」白石被告が語ったおぞましい遺体解体の実態 から続く
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2017年に神奈川県座間市のアパートから男女9人の遺体が発見された事件で、11月24日、白石隆浩被告(30)の被告人質問が東京地裁立川支部の法廷で行われた。検察側の被告人質問の模様をレポートする。
白石隆浩被告 ©文藝春秋
直前までは「正直、やってしまっていいのか」
一貫して「楽をして生活したい」と語っている白石被告に対して、検察官が「働いたらよかったのでは?」と聞くと、実はアルバイトの面接をしていたことを明らかにした。
「9月か10月、途中で面接をしました。近所のファミレス。デニーズです。しかし、ホールとキッチンは埋まっていて、『配達ならいい』ということだったんですが、断りました。実際に働こうと思ったのは、デニーズだけでした」
また、1人目の被害者Aさん殺害の直前、躊躇はしなかったのか、という点についても質問があった。
「正直、やってしまっていいのか、と直前までは思っていました。殺害しているときは無我夢中でした。殺害後は、(逮捕されないように)完璧な状態にしないといけないと思いました。悪いことをしたな、これは罪になることをしたんだなと思いました。ただ、殺害後は、解体と遺棄に集中しました。Aさんのことを顧みることなく、次の標的を探しました」
それぞれの被害者の悩みを聞いて、同情や感情移入をしたかも聞いた。
「正直に言うと、自分の損得しか考えておらず、相手のことを考えていませんでした。悩みを聞きながら、『お金があるのか? それとも、私に好意があるのか?』しか考えていませんでした。死にたいという希望を叶えようというのもまったくありません」
「虫に食べさせるか、薬品で溶かすか」
殺害した9人の他にも、白石被告は、女性2人と会っている。殺害した女性と、殺害しなかった女性との差はなんだったのか。検察官が聞いた。
「私に対する好意があるかどうか。お金があるかどうかです。短時間で見極められると当時は考えていました。それは、態度や言葉使い、表情で判断しました、ただし、事件前は、相手が仕事をしていたら、お金を借りたり、部屋に入り込もうとしていました。おごってもらえればいいと思っていたときもあります」
遺体を解体するのではなく、他の選択があったのかも聞かれた。
「(遺体を)虫に食べさせるか、薬品で溶かすかです。虫はミルワームです。私のイメージではミミズのようなものです。しかし、成虫になると、ハエのように飛び回るというので、部屋の中で飛び回ったら嫌だなと思いました。虫は嫌いでしたから」
殺害を重ねていくと、頭部遺体を入れたクーラーボックスが増えていくが、遺体の確認をしたのだろうか。
「テトリスのように下から敷き詰めていました。移動させるときには確認をしています。逮捕後にも確認しましたが、表面が欠け落ちていました。見たときは、逮捕されたこともあって、まずいことをしたと思いました。同じ人間という生き物をこんな状態にしてしまった、と」
「殺されていい人ではなかったと思います」
逮捕数日前の10月27日、座間市立図書館で、白石被告は7冊の本を借りている。どんな本を、どんな目的で借りたのだろか。
「洗脳と宗教関係の本です。今後、知り合う人に対して、洗脳を使うことができれば、より、お金を引っ張れると思ったからです」
この日の最後の質問は、被害者への思いだった。Aさんに対してはこう語った。
「過ごした時間が長かったこともあり、何も殺すことはなかったのではないか。まじめにお付き合いをしていればよかった。公判が始まり、Aさんの状況を聞くにつれて、そのように考えました。Aさん自身がいろいろな人に必要とされていました。殺されていい人ではなかったと思います。証拠調べを聞いて、もしかしたら、私に対して本当に好意があったのではないかと思いました。ただ、Aさん以外に、強い感情が湧きません」
Bさん、Dさん、Gさん、Hさんに対する答えは次のような同じ回答だった。
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