- ニュース全般
- 宮本武蔵(強い)
- 20/08/27 02:00:29
黒龍江省の元副市長が米国に亡命、「中国は文革時代に逆戻り」
2020年08月24日 14時37分
「私は実名で中国共産党から脱退します」
中国黒龍江省鶏西市の元副市長、李伝良さん(56)は8月19日、大紀元のインタビューを受けた際、中国共産党のすべての組織から離脱すると宣言した。李さんは中国国内から米国に亡命し、このほどロサンゼルスに到着した。
中国当局は今年2月14日、李さんの元部下である鶏西市恒山区トップの孔令宝党委員会書記を、「不当な発言があった」として身柄拘束した。孔氏は中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染拡大について、当局の対応を疑問視しする発言をし、何者かが当局に通報した。当局は孔氏の職務を解き、自宅と執務室を捜査した。李さんは、自身も孔氏のように、過去の発言で逮捕される可能性があると危惧して亡命を決めた。
李さんは、中国の公認会計士(CPA)や公認税理士(CTA)などの資格を持ち、長い間、鶏西市財政局で勤務していた。2003年、市財政局局長や党委員会書記、市国有資産監督管理弁公室主任などに任命された。2011年末~14年春まで、鶏西市副市長として市政に携わった。
財務畑が長い李さんは、副市長になってから、市の公共工事などに関係する幹部らのさまざまな不正行為を目にしたという。「腐敗行為について、上層部に告発したことがある。しかし、汚職官僚への処分は軽すぎる。役人らは互いにかばい合っているからだ。上司から不正行為に協力するように強要されたこともある。不正に目をつぶれば、さらに昇任のチャンスを与えると言われた」。しかし、李さんはそれに同調しなかった。
中国当局は2014年、李さんを同省鶴崗市の副市長に左遷した。同年以降、李さんは上層部に辞任の申し出を続けた。さらに、共産党の党費の納付をやめた。2017年、李さんは公職から完全に退いて「やっと自由人になった」という。その後、李さんは企業の税務顧問をしながら自営業を始めた。
【写真】中国黒龍江省鶏西市の副市長だった李伝良さん(徐綉恵/大紀元)
大紀元時報日本版
https://www.epochtimes.jp/p/2020/08/61248.html
- 0 いいね