- なんでも
- 永保
- 20/05/31 11:10:53
新型コロナウイルスの影響で3カ月近く休校が続く中、電車通学して駅と高校間は自転車を使う生徒の自転車が、駅の駐輪場に置きっ放しになっている。この状況で「自転車に放置の警告書が貼られ子どもがショックを受けた」という投稿が福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)に寄せられた。駐輪場を管理する行政側に聞くと、高校生の自転車かどうか明確に判断できないため警告書は付けるが、長期休校の現状を考慮し撤去処分は見合わせているという。放置は盗難や破損につながる恐れもあり、行政側も憂慮している。
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投稿した女性は、娘が福井県越前市内の高校に電車通学。JR武生駅の市営駐輪場に自転車を置いて高校に通っている。3月の休校から置きっ放しにしていたが、1カ月ほどたった登校日に乗ろうとしたら、放置自転車をやめるようステッカーが貼られていたという。
いったんはがしたが、さらに1カ月後にもまた貼ってあった。「好きで放置しているわけじゃないのに。傷つく子供たちの心を考えてほしい」と訴える。「撤去されてしまうのではないか」と心配もしている。
通学に使う自転車には高校のシールが貼ってある。駐輪場を管理する越前市は「卒業生がはがさずに使っているケースもあり、明確に通学自転車かどうか判断できない」ことから、公平に放置自転車にステッカーを貼っているという。
通常は駐輪場がいっぱいになると放置自転車を撤去する。コロナウイルスによる休校が続く状況を考慮し、撤去は見合わせているという。
高校生の利用が多いJR福井駅の駐輪場には、管理する福井市に対し保護者から「放置した状態になっているが撤去されないか」と問い合わせが複数寄せられている。
放置自転車には警告札を付け、その後7日以上そのままなら毎月の定例日に撤去することになっているが、休校が続いている事情を踏まえ高校のシールがある自転車には警告札を付けていない。今回の休校措置で福井市の担当者は「置いたままの自転車が多い」と長期間の放置を心配する。
越前市の担当者は「公共交通機関を使用しない場合は持って帰ってもらうのが基本」としながらも、外出自粛や休校が続いた現状を考えれば「置いておくのは十分理解できる」とする。1日の学校再開で放置もなくなるが今後、感染の第2波の到来も懸念されており「相談いただければ、個別に対応を検討したい」としている。
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