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- 匿名
- 20/05/19 21:17:55
政府が今国会での成立を断念した検察庁法の改正案について、金丸信・元自民党副総裁の脱税事件などを指揮した、東京地検の元特捜部長の五十嵐紀男さんがJNNの取材に応じ、定年延長の“特例規定”が残ったままでは問題があると指摘しました。
今の国会での成立が見送られた検察庁法の改正案。
「今後も引き続き、国民の皆様に真摯かつ丁寧にご説明をしてまいりたい」(森まさこ 法相)
森まさこ法務大臣は19日の記者会見でこう述べたうえで、定年延長の具体的な基準については「なるべく早く示したい」と強調しました。
金丸信・元自民党副総裁の脱税事件などを指揮した、東京地検の元特捜部長の五十嵐紀男さん。19日、JNNの取材に応じ、定年延長の“特例規定”が残ったままでは問題があると指摘しました。
「内閣が人事に絡めてコントロールする必要性は全く分からないし、必要性もありません。今回の(定年延長の)特例は不思議でならない」(元東京地検特捜部長 五十嵐紀男弁護士)
五十嵐さんは先週、元検事総長らとともに検察庁法の改正案に反対する意見書を法務省に提出しました。「異例の意見書提出」に賛同したのは、検察の捜査に“忖度”があったと思われかねないとの危惧があったからでした。
「(特例規定で)制度そのものが差別的なものができてしまうと、忖度をする検事長がいるかいないか別にして、一般の人がそう見る可能性がある。こういう制度は絶対に許すべきじゃない」(元東京地検特捜部長 五十嵐紀男弁護士)
現役の検察幹部からも批判の声が聞かれます。
「このままの法案では通らない。定年延長の必要性を検察の業務を知らない内閣に判断できるわけがない。定年延長の規定を削るしかない」(現役の検察幹部)
この幹部は、国民の批判を受けて法案が先送りになるのは“前代未聞”だと嘆きます。
「時期をずらして従前どおりの説明で特例を通そうと思っても、国民の皆さんはそんな愚かではないですよ。熱が冷めるかといったら、僕は逆だと思います。また出したらもっと燃え上がるんじゃないか」(元東京地検特捜部長 五十嵐紀男弁護士)
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3983292.html
5/19(火) 17:24 TBS NEWS
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