87歳在米日系人女性とのお別れ、最期はビデオチャットで…「おばあちゃん、愛してる」

  • ニュース全般
  • 養老
  • 20/04/16 00:26:28

新型コロナウイルスによる肺炎で家族を亡くした人たちは、感染防止のため、最期の対面すらかなわなかったという悲しみにも苦しめられる。感染症の死と向き合うのにはどうしたらよいのか。先月30日に87歳で死亡した米南部ケンタッキー州の日系人女性、ケイコ・ニューツさんの家族は、病室とのビデオチャットで最期の時間を見守り、産経新聞の取材にその様子を語った。

 ケイコさんにせきや発熱などの症状が出たのは3月6日ごろ。病院では肺炎と診断されたが、当時、米国では新型コロナの検査件数が少なく、ケイコさんも検査を受けないまま入退院を繰り返し、陽性反応と診断されたのは同25日だった。

近くに住む8人の子供たちは全員、入院先の病院の駐車場に集まった。1人だけ面会することが許され、防護服、高性能マスク、ゴーグル、手袋、靴カバーをそれぞれ2重に着用し、病室に。ケイコさんはかねてから蘇生(そせい)処置を拒否する意向を示しており「人工呼吸器をつけなくても良いのか」と確認したが、ケイコさんの意思は変わらなかったという。

そこで、孫のレイシー・テーラーさん(29)は、病室にパソコン機器を持ち込んでビデオチャットを通じて、家族みんなでケイコさんを見守ることを提案。8人の子供に28人の孫と10人のひ孫。27日午後から入れ代わり立ち代わりビデオチャットをつなげ、30日朝にケイコさんが息を引き取るまで36時間続けたという。

レイシーさんは、ケイコさんが好きな賛美歌「アメイジング・グレイス」を演奏。孫たちは「おばあちゃん、愛しているよ」と繰り返し呼びかけた。病院の計らいでみそ汁、サケの照り焼き、焼き飯などの好物の日本食を差し入れることができ、日本食を食べると、元気を取り戻したように見えた。子供好きなケイコさんはひ孫が映ると、画面を触ろうとしたという。

 娘のデビー・テーラーさん(64)は「母と過ごした時間の中でも、最も尊い時間でした。抱きしめてキスすることはできなかったけれど、最期(ビデオチャットを通じて)安らかな顔を見られたことはうれしかった」と語った。

(4月15日 14:11 産経ニュース)

  • 0 いいね

利用ルール・禁止事項をご確認ください
誹謗中傷、個人情報、プライバシーを侵害する投稿は禁止しています。
また誹謗中傷においては、法改正により投稿者の情報開示について簡易な裁判手続きが導入されております。

古トピの為これ以上コメントできません

ママ達の声投稿されたコメントを掲載しています

画像表示ON・OFF

    • 20/04/17 01:53:53

    >>2
    ひ孫かな
    子供好きなのがうかがえる
    本当コロナは憎いな

    • 3
    • 20/04/16 22:13:56

    こういう温かい心の持ち主が生き残るべきだった

    • 11
    • 20/04/16 22:10:10

    >>2
    ママココに似てる。

    • 5
    • 20/04/16 21:34:21

    あげ

    • 0
    • 20/04/16 00:52:18

    家族っていいね。他人ば絶対入れない世界、愛だよね。

    • 9
    • 20/04/16 00:28:38

    イイ写真だから貼りたい

    • 17
    • 20/04/16 00:27:48

    画像貼れてなかった…

    • 0
※コメント欄のパトロールでYahoo!ニュースのAIを使用しています

新しいトークテーマを作ろう

子育てや家事、旦那に関する悩み相談、
TV、芸能人に関する雑談など何でもOK!

トピックランキング

もっと見る

コミュニティカテゴリ