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- 弘治
- 20/03/20 13:43:10
イタリアの死者3400人に、中国を超え世界最多 新型ウイルス
2020年3月20日
イタリアは19日、新型コロナウイルスによる死者が前日から427人増え、3405人に上ったと発表した。これにより、新型ウイルスが発生した中国の死者数を超え、世界最多となった。
中国のこれまでの死者数は3245人という。ただし、このデータの信頼性は疑問視されている。
イタリアで12日に導入された封鎖措置は、当初の期限とされていた25日以降も継続されることとなった。
現在、ほぼすべてのイタリア人が、自宅待機など厳しい行動制限を余儀なくされている。こうした封鎖措置にも関わらず、感染者数と死者数は増え続けている。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、世界の感染者は日本時間20日午前の時点で、24万人を超えた。9800人以上が死亡した一方で、8万5000人以上が回復している。
◆イタリアの最新状況は
イタリアは12日、新型ウイルスの感染拡大を食い止めようと、国内でほとんどの事業を閉鎖し、集会を禁止した。バーやレストラン、ほとんどの店舗が閉鎖されているほか、学校や大学も閉鎖されている。
ジュゼッペ・コンテ首相は、当初25日までの実施としていた封鎖措置について、延長する方針を明らかにし、封鎖措置は同国の「体制崩壊」を防ぐ上で有用だと述べた。
一方で、コンテ氏は地元紙コリエレ・デラ・セラに対し、たとえ封鎖措置が解除されても「以前のような生活に直ちに戻ることはできないだろう」と述べた。
イタリア国立衛生研究所は、新型ウイルス検査で陽性反応が確認された国内の死者2003人の調査を実施。それによると、国内北部の3地域が新型ウイルスの影響を圧倒的に受けているという。
この3地域には高齢者が特に多く、18歳~34歳の大多数が高齢者と同居しているという指摘もある。イタリアのこの人口動態や家庭環境のあり方が、他国より多い死者数に関係する可能性も言われている。
◆中国の新たな感染者がゼロに
中国では18日、新型ウイルスのアウトブレイク(大流行)が始まって以来初めて、国内で新たに感染した人は確認されなかった。これは、感染拡大の終息に向けた一里塚となった。
一方で、国外から最近帰国した34人の感染は確認された。
中国国内での感染者数は8万1000人以上に上り、イタリアの4万1035人を大きく上回っている。
>>1に続く
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