- ＴＶ・エンタメ
- えりか
- 19/12/03 08:58:51
印象的なシーン
涙々です…(っ_;)
おしん（第12話）あらすじ
おしん
「風呂の水、いっぺえになったっす」
つね
「お前だろ、オレの財布から銭持ってったの！ほだなことで何が欲しいんだ！それとももう使ってしまったのか」
おしん
「オレが、オレが銭盗んだって言うのがっす」
つね
「他に誰がほだなことする！お前にはな、盗人さなんねような不自由な思いさした覚えねえぞ。お前が何にも持ってねえと思うから、ちゃんと冬の着物も作ってやった。飯だって三度三度食わしてやってるでねえが！それを何が不足で！」
つねはおしんの胸倉につかみかかった。
おしん
「知ゃね！オレ銭盗んだなんて、ほだなこと！」
つね
「おしん！着物脱いでみろ。さっさと脱げ！」
きん
「おつねさん！ほだなことまでしなくても」
つね
「自分がやましくなかったら、脱げるはずだべ」
着物を脱いでいくおしん。下着一枚になった。首から下げていたお守り袋も取らされ、中を開けられた。このお守り袋は、家を出る日の早朝、仕立てた着物と一緒に母がかけてくれたものであった。
中から出てくる50銭銀貨。
きん
「おしん！」
つね
「これでもシラ切るっていうのか！」
おしん
「それはばんちゃんにもらったんだ！オレが奉公さ出るとき、ばんちゃんがオレに」
つね
「ほだな嘘が通ると思ってるのか！」
おしん
「嘘でねえ！ほんてんばんちゃんが！」
つね
「7つのおぼこば年季奉公さ出さんなんねえのに、ばんちゃんがこだな銭持ってるはずがねえべ！」
自分の財布に50銭をしまおうとするつねにおしんはつかみかかる。
おしん
「何するんだ！それはオレのだ！返せ、返してけろ！」
つね
「くらぁ！」
つねはおしんを突き飛ばした。
きん
「おつねさん！」
つね
「甘やかしたら癖になるっす。おしんのためにもならねっす！」
おしん
「オレ、ほんてん何もしてねえ。返してけろ！」
つね
「またほだなこと！警察さ突き出されてえのか！今度だけは大目に見てやるけんど、二度とほだなことしてみろ、後ろさ手が回るからな！わかったな、さっさとおしめ洗って来い！ぐずぐずすねで！日ぃ暮れっぞ！」
突き飛ばされて倒れたままのおしんの顔に、おしめが投げつけられた。
川でおしめを洗っているおしん。
手が冷たくて息を吹きかける。
「ばんちゃん、堪忍してけろ。ばんちゃんが大事に大事にしてた銭なのに」
雪が降っている。髪に積もる雪。
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