台風１９号、静岡・関東に上陸の見込み

　大型で非常に強い台風１９号は、静岡か関東地方に上陸する見込みです。千葉県では竜巻とみられる強風が発生し、１人が死亡しました。

　気象庁によりますと、正午現在、大型で非常に強い台風１９号は八丈島の西２００キロの地点を時速３０キロで北北東へ進んでいるものとみられます。

　雨は広い範囲で降っていて、１３日正午までに予想される雨量は、東海地方で６００ミリ、北陸地方で５００ミリ、関東甲信・東北地方で４００ミリとなっています。

　被害も相次いでいます。
千葉県市原市では竜巻とみられる強風で１０件以上の住宅に被害が出ていて、子どもを含む５人が軽いけがをしました。また、横転した軽トラックの中から５０歳の男性が救出されましたが、死亡しているのが見つかりました。

　総務省消防庁によりますと、正午現在で神奈川や群馬などでもけが人の情報があり、全国で合わせて９人がけがをしたほか、千葉県で１７棟が半壊したという情報が寄せられているということです。

　交通への影響も出ています。
ＪＲ各線の新幹線は始発から終日運行を取りやめているところもあり、首都圏の在来線では計画運休を実施しています。すでに湘南新宿ラインや東海道線、横須賀線などで運転を取りやめたほか、山手線でも午後１時ごろに運転を取りやめます。

　そのほか、空の便では全日空や日本航空で羽田・成田を発着するほぼ全ての便で欠航を決めるなど、影響が出ています。