永享
胃潰瘍などの治療薬「ラニチジン塩酸塩」に発がん性物質が含まれている可能性があるとして、薬を製造販売する11のメーカーが自主回収を始めました。厚生労働省によりますとこれまでに健康被害の報告は入っていないということです。
ラニチジン塩酸塩は胃や十二指腸潰瘍の治療薬で、厚生労働省によりますと、この薬の成分にNDMAと呼ばれる発がん性物質が含まれている可能性のあることがわかったということです。
このため薬を製造販売する国内の合わせて11社が自主回収を始めました。
11社は、▼武田テバファーマ、▼小林化工、▼沢井製薬、▼鶴原製薬、▼東和薬品、▼ニプロ、▼マイラン製薬、▼日本ジェネリック、▼日医工、▼陽進堂、▼グラクソ・スミスクラインです。
ラニチジン塩酸塩をめぐっては、アメリカやヨーロッパなど海外で発がん性物質が検出されたという報告があり、厚生労働省が先月11社に対して成分の分析を依頼し、その結果、複数の社の原薬からわずかな発がん性物質が検出されたということです。
厚生労働省によりますと、これまでに服用したことによる健康被害の報告は入っていないということです。
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