- ニュース全般
- 匿名
- 19/09/24 18:33:18
2019/9/9 7:00 (2019/9/22 17:18 更新)
学校の教員と児童生徒の保護者の連帯組織である「PTA」。
所属や活動への参加は任意であるはずなのに「参加を強制された」「同調圧力を受けた」など不満や疑問の声は絶えない。
特命取材班にはこれまでに100件以上の声が寄せられている。
本紙教育面では昨年6月に「PTA改革」を特集。負担軽減や任意加入制、組織の廃止といった各地の取り組みを紹介した。
一方で新年度になると「何も変わらない」「役員決めの会合が恐怖」といった声が再び相次ぐ。
なぜPTAの構造は変わらないのか、もっと当事者の声を聞きたい‐。
8月24日、神戸市で開かれたフォーラムには全国から約100人が参加。
できることからどう現状を変えていくか、前向きな議論が交わされた。
フォーラムの様子を詳報し、九州の事例も踏まえ、改めてPTAを巡る問題を考えたい。
■退会も自由なはずなのに
フォーラムでは、任意団体であるPTAの入り口論が活発に議論された。強制加入の問題だ。
「入退会は自由」と規約に明記されるケースは稀。
「子どもが卒業するまでに役員をしなければならない」
「役職に応じてポイントが付く」といった「慣例」が常識化している現状が報告された。
大阪府吹田市の女性は5年前、長男の小学校入学を前にママ友から「PTAは早く終わらせといた方がいいよ」と言われた。
学校から配られた時間割などが書かれた「学校ハンドブック」にも、PTAは原則加入とあった。
長男が2年になるころ、加入は任意と知った。シングルマザーで2人の子どもを育てるためにアルバイトを重ねる。
とてもPTAに割く時間はない。今度は役員の辞退届に「全く余裕がない。辞退できないのなら退会したい」と書いた。
当時の会長から電話がかかってきて、仕事やひとり親は辞退理由にはならず、退会手続きも前例がないと再考を求められた。
女性はPTAへの不満ではなく、家庭の事情を強く訴えた。
「親としてできることはする。でも、もし役員を引き受けたら責任を全うできない」。会長も校長も最後は理解を示し、女性は学校で初めての非会員になった。
>>1
- 0 いいね
No.-
1
-
匿名