- なんでも
- 文亀
- 19/09/20 11:14:05
かつては“高嶺の花”ニュータウン いまは地価8分の1 一挙に高齢化した
かつて「多摩の田園調布」の異名をとった高級住宅地が、東京都多摩市にある。
その名は「桜ケ丘住宅地」。
子育て世代がこぞって入居したが、半世紀以上が経ち、深刻な高齢化にあえいでいる。
●「坂道はつらいわ」
8月下旬、残暑の中、杖をついて住宅地の坂道を歩く住民の女性(82)は、「坂道はつらいわ」とため息をついた。
桜ケ丘1~4丁目の現在の人口は約6千人だが、高齢化率は約38%と、3人に1人以上は65歳以上だ。
最大の要因が、坂道だ。住宅地までは駅から大きく曲がりくねった急勾配の坂道が1キロ近く続く。高低差は約50メートルあり、歩くと中心部まで20分近くかかる。若い世代はこの坂道を嫌い、成人すると街を出た。先の女性の2人の子どもも結婚すると、通勤に便利な都心のマンションに引っ越したという。
●空き家増え治安も心配
当時の8分の1近い価格。それでも買い手は容易につかず、住宅地には空き家や草が生い茂る空き地が点在する
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