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2019年8月10日 13:44読売新聞
30年以内に70~80%の確率で発生する恐れのある南海トラフ巨大地震に備え、海上保安庁は、静岡県~九州の沖合に延びる南海トラフ付近の海底8か所に、観測装置を増設する。その第1弾として10日午前、和歌山県沖合約80キロ・メートルの水深約3000メートルの海底に装置を設置した。地震を起こす原因となるプレート(岩板)の動きを精密に測り、予測向上につなげる。
南海トラフでは、海のプレートが、陸のプレートの下に沈み込んでおり、これに伴い、プレート境界付近では地震を起こすひずみがたまっている。ひずみの蓄積状況の把握が、予測に欠かせない。
同庁は、これまで巨大地震の想定震源域内の海底15か所に同様の装置を設置してきたが、海底の溝であるトラフ付近にはなく、観測の「空白域」となっていた。今後、残り7か所についても順次増設する計画だ。
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元慶