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- 19/08/02 18:55:59
全国の児童相談所(児相)が平成30年度に対応した児童虐待の件数は15万9850件(速報値)で、前年度より2万6072件(19・5%)増え、過去最多を更新したことが1日、厚生労働省のまとめで分かった。調査を開始した2年度から28年連続で増加。29年度中に虐待で死亡した子供が65人いたとの死亡事例(心中の13人含む)の検証結果も公表された。
来年4月には、親による子供への体罰を禁止する改正児童虐待防止法と改正児童福祉法が施行される。厚労省の担当者は「痛ましい事件が続き、国民の児童虐待に関する意識が高まっており、警察などからの通告も増加している。児童虐待防止対策の強化を着実に実施し、子供の命を守る社会づくりを進めていきたい」としている。
全国210カ所の児相に寄せられた通報や相談、警察からの通告のうち、児相が虐待の疑いが強いと判断し、親への指導や施設入所などの対応を取ったケースを集計した。
内容別では「面前DV」や他のきょうだいと差別的扱いをするなど心理的虐待が8万8389件(前年度比1万6192件増)と最多で、全体の55%を占めた。次いで身体的虐待が4万256件(同7033件増)、ネグレクト(育児放棄)が2万9474件(同2653件増)。性的虐待も1731件(同194件増)あった。
都道府県別では大阪が2万694件(同2282件増)で最多。神奈川1万7272件(同3344件増)、東京1万6967件(同3260件増)と続き、最少は鳥取の80件(同4件増)。児相に寄せられる情報は警察からの通告が7万9150件で最も多く、全体の50%を占めた。虐待児童本人からは1414件で全体の1%だった。
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