• No.5 主 文久

    19/06/04 11:54:20

    報道のあるべき姿とは

    では、理想的な被害者報道とは、何なのだろうか。

    「速報性が求められる世の中においては難しいかもしれませんが、ある種のタイムラグが必要なのではないかと思います。事件発生当初は落ち着かないだろうし、不安定なのだろうけれど、しばらくたってから、じっくりと話を聞いてくれる記者さんがいれば、それで救われる人も出てくるのではないでしょうか」

    「一方で、時間が経ってしまうとニュースバリューも落ち、関心が下がるという問題点もあります。事件ごとに、被害者、あるいは加害者のパーソナリティが違う。常に適応できるルールもありません。報道側がそれぞれの当事者の特性、要望を踏まえて、その場その場で判断をしていくしかない」

    冒頭に記しているように、取材行為そのものに”業”がある以上、答えはないのかもしれない。

    とはいえ、それは免罪符ではない。報道に携わる一人ひとりが改めて、一つひとつの所作に向き合うことはもちろん、たびたび上がる批判をどこまで受け止め、どう昇華するのか考えていく必要があるのだろう。

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