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- 19/04/09 18:16:55
肉の量り売り形式で人気を博したレストラン「いきなり!ステーキ」が失速している。
運営するペッパーフードサービスが14日に発表した2月の既存店売上高は、前年同月比75.1%にまで落ち込んだ。
これで前年割れは2018年4月から11カ月連続となった。
17年末に186あった店舗は、18年末には386店に拡大。わずか1年で店舗数を倍増させた。
それによって、「近隣の店同士が客を取り合うカニバリゼーション(自社競合)を起こし、客数の低下を招いた」(同社)。
「いきなり!ステーキ」の2月の既存店売上高は、前年同月比75.1%。
急拡大で自社の店舗同士が競合し、消費者の「飽き」が進んだ
背景には、値上げの影響もある。
食材の調達価格や人件費の高騰などを受けて、いきなり!ステーキは度々値上げをしてきた。立ち上げた13年時点と比べると、1グラム当たり2円程度高くなっている。
来店客は平均で300グラム食べるため、およそ600円の負担増となり、「ステーキが手頃な値段で食べられる」という
価格優位性が薄れてしまった。都心部に比べ物価が安い地方の利用者は、これに敏感に反応した。
(略)
一瀬社長はさらなる増収策として、「ハレの日」需要を狙う高単価の新業態の立ち上げや
現在30あまりの店で実施している出前サービスの拡大などを掲げる。
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