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- 19/03/01 02:29:53
東京・南青山で50年以上にわたって親しまれてきたスーパーマーケット「ピーコックストア青山店」が2月28日の午後6時で閉店しました。生鮮食品を多く扱うこの店の閉店で、「このエリアで“買い物難民”が生まれる」と指摘する声も挙がっていて区が対策に動き出す事態となっています。
ピーコックストア青山店は1964年、百貨店・大丸のスーパーマーケット関東進出1号店として開業しました。
利用者らの声を受け、店の目の前にバス停ができるなど、長年にわたって住民の生活を支えてきましたが、入居するビルの建て替えに伴い、54年の歴史に幕を下ろすことになりました。
利用者から聞かれたのは、閉店を惜しむ声と「今後の不安」です。
買い物客は「週に3、4回ぐらい、多い時は本当に毎日のように昼食を買いに利用した」「たくさん買わせてもらってきた。総菜が一番おいしかった。(なくなるのは)本当に困る。
この辺りにはスーパーがない。ピーコックに来れば何でも買えた」「スーパーがすごく少ない。今もエレベーターの中で、他のお客と『あすからどうしよう』と話していた」などと話し、利用客からは「あすからの不安」の声が多く聞かれました。
港区によりますと、この地域には複数の食料品店がありますが、生鮮食品を扱う店は少なく、特に鮮魚を買える店はピーコックストアの閉店によって1店舗になったということです。この問題は2月の港区議会でも取り上げられ、自民党の鵜飼雅彦区議は「2月末でピーコックストアが閉店することが公表されたが、青山地区やピーコックを利用している周辺地域の人口からいっても、多くの“買い物難民”が発生してしまう」
共産党の風見利男区議も「ピーコックは地域住民、小さな飲食店になくてはならない存在。区民の暮らし、生活を守るため、この地域の皆さんの台所を守るため、港区としてあらゆる手だてを尽くす必要がある」とただしました。
武井区長は「青山地区について、生鮮三品を購入できる場の創出に努める」と答弁しこの事態に対して、区も対策の検討を始めていることを明らかにしました。
港区は今後、生鮮食品を扱う店の出店を促すほか、今年中にも空きスペースを活用した移動販売店の設置などを検討し、“買い物難民”を生まないように対策していく考えです。
2/28(木) 21:00 TOKYO MX
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