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- 19/02/20 20:58:02
京都大が学生自治寮「吉田寮」(京都市左京区)の寮生に退去を求めている問題で、寮生で作る寮自治会は20日、建物の保存と維持管理を従来通り寮自治会に任せることなどを条件として、5月末をめどに1913年建設の「現棟」から退去すると表明した。京大は「現時点ではコメントできない」としている。2015年建設の「新棟」について、京大は既に条件付きで居住の継続を認める方針を示している。
一連の問題で京大は17年12月、現棟の耐震性などを理由に、現棟と新棟からの全寮生の退寮を求め、寮自治会が反発していた。京大は昨年12月、現棟と食堂について占有移転禁止の仮処分を京都地裁に申し立てるなど態度を硬化。しかし、今月12日には一転して、大学職員による居住実態の確認などを条件に、新棟の居住継続を認めると発表した。
20日に記者会見した寮自治会は「お互いの歩み寄りの第一歩で、崩れた信頼関係を回復したい」と述べた。ただ、大学側が示した新棟継続居住の条件については「寮生の自治を一方的に規定するもので、京大の自治の歴史の根幹を脅かしている」と批判した。
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