りょうけん
百十四銀行(高松市)は29日、取引先との会食に同席した女性行員が、取引先から不適切な行為を受けたことを巡り、責任を取るとして、代表取締役会長の渡辺智樹氏(66)が今月末で退任すると発表した。11月1日付で相談役に就く。
同行によると、渡辺会長と執行役員、女性行員が参加して今年2月に開かれた取引先との会食で、女性行員が取引先から不適切な行為を受けたにもかかわらず制止できなかった。同行は「個人の特定につながる」として詳細を明らかにしていない。
5月に問題が発覚し、同行は6月、会長と執行役員に対し報酬と賞与を減額する処分をした。しかし社外取締役から調査の徹底を求める声が上がり、弁護士らが調べた結果、不適切行為を制止できなかったことに加え、女性行員同席の会食を設けたこと自体が問題と指摘された。渡辺会長は今月28日に辞任を申し入れたという。
渡辺会長は1974年に百十四銀に入行。2009年に頭取に就任し、17年4月に会長に就いた。【岩崎邦宏】
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