【子育て】その母乳情報、大丈夫ですか? ママの食事で母乳はそう簡単に変わりません。

  • 乳児・幼児
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    • きりん
      18/10/15 12:34:20

    ■ハーブティーは母乳を増やす?

    「cozre」というサイトは「母乳量を増やすハーブティーの選び方とは」という記事(ヘルスケア大学の記事の転載)を載せています。

    ハーブティーは嗜好品の一つとして飲むならいいですが、「母乳を増やす」とか「乳腺炎を治す」と言って売られたら、医薬品医療機器等法(薬機法、旧薬事法:医薬品でないのに効果効能を謳うのを規制)に違反する恐れがあります。謳っている効果がなかったら、相談窓口に問い合わせるのもいいかもしれません。

    厚生労働省の医療広告のネットパトロール、全国の消費生活センターが窓口になります。

    授乳中は喉が乾きますが、水分を摂るのはハーブティーでなく他の飲み物で構わないし、カフェインレスでない普通のコーヒーでも1日に2〜3杯程度なら赤ちゃんへの影響はありません。

    ニセ医学情報として定番なのが、「◯◯は危ない!」と危機感を煽るものですね。飲み残した母乳は美味しくないとか、質の悪い母乳は母の偏食のせいで、母乳がドロドロになって赤ちゃんの腸内で悪玉菌を増殖させるとか、赤ちゃんが飲み残して乳房に溜まった乳汁を「腐れ乳」と命名するとかというのは酷い例ですね。どれも根拠はありません。

    ■なぜママサイトにいいかげんな情報が掲載されるのか?

    なぜ、ママサイトはこういう情報を載せ、それが放置されているか考えてみましょう。

    母乳に関しては、日本に専門家はとても少ないのです。産婦人科医はお産が無事に済んでお母さんが健康だったら、他は自分の仕事ではないと考えがちです。小児科医は、赤ちゃんが健康だったら母乳栄養でもミルクだけしか飲んでいなくても大きな問題だとは思いませんし、一般にお母さんを診察することはありません。

    母乳を研究する産婦人科医・小児科医はとてもマイナーな存在です。乳腺炎などの病名がつけば別ですが、「母乳の分泌が悪い」「授乳するのが痛い」くらいのことだと診察しても診療報酬が支払われませんから、処置や相談に対する対応などをすればするほど医療機関の持ち出しになり、経営者にもインセンティブがありません。

    助産師でさえも母乳について医学的根拠のある勉強をしている人は少なく、個人的な経験や意見を交えてアドバイスしたりするので、大変混乱の多い分野です。

    法律上も、母乳のネット通販事例で明らかになったように、母乳は医薬品でも食品でもなく、医師法、薬機法、食品衛生法も当てはまりにくいので扱いが難しいのです。

    誰もが当事者意識が薄く、昔から言われてきたことや慣習が検証されることがあまりありません。

    しかし、実際には母乳をあげたいのに十分に出ないと悩むお母さんはたくさんいるので、検索頻度は高いのです。つまり母乳に対する知識の需要は大きく、ママサイトがページビュー(PV、閲覧数)を稼ぐためには母乳の情報は必須です。

    ママサイトの問題は怪しい医療・健康情報を掲載していることが問題となり閉鎖されたDeNAの医療サイト「WELQ(ウェルク)」と同じ構造で、書き手は素人のライター、編集者。医療について学んだことのない人たちばかりです。だから、お母さんたちがぜひとも知りたい検索語がたくさん入っているのに、内容は間違っている情報が氾濫しているのです。

    >>3に続く

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