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- さいだん
- 18/09/11 21:06:42
〈犬と愛犬家の楽園〉〈殺処分ゼロへのチャレンジ〉〈ふるさと納税で支援!〉――広島県神石高原町に本部を置くNPO法人のプロジェクト「ピースワンコ・ジャパン」のHPには、こんな文言が躍る。だが、〈楽園〉とは程遠いその実態を、内部で働いた獣医師が告発する。
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ふるさと納税を通じた寄附を使い、身寄りのない犬を引き取り、保護し、里親に渡すというのが、NPO法人ピースウィンズ・ジャパンが行う「ピースワンコ」事業である。HPには、広島の犬の殺処分ゼロが893日続いている旨が記されている(9月10日時点)。
テレビや新聞などのメディアでもよく取り上げられるこの活動は、ロックバンド「SEKAI NO OWARI」がパートナーになるなど、著名人との関わりも少なくない。一昨年と昨年には、東京・本郷の東京大学でサミットを開催。小池百合子都知事も駆けつけたこの催しは、滝川クリステルが代表理事を務めるクリステル・ヴィ・アンサンブルとの共催だった。
だが、継続して行われるはずのこの催しは、今年は開催されなかった。そのワケは、今年2月に滝川宛てに送られた以下のメールにありそうだ。送り主は、「ピースワンコ」の医療サポートを今年1月まで務めていた「れいこスペイクリニック」(旧れいこ動物病院)の竹中玲子獣医師である。
メールに竹中医師が記したのは、ピースワンコの凄惨な実態だった。
〈10畳ほどに20頭以上が入る部屋もあり月に約30頭が死亡しています。多くの死亡原因は集団リンチによる外傷性ショック、失血死などです〉
〈私を含めスタッフがPTSDになり、1年足らずで退職する者も珍しくありません〉
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/09111659/?all=1
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