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- 18/03/13 04:44:29
厚生労働省は9日、2016年度に特別養護老人ホームなどの介護施設で発覚した職員による高齢者への虐待は452件だったと発表した。前年度比で約11%増加し、調査を開始した06年度以降で最多。虐待への問題意識の高まりが相談や通報件数の増加の背景と見られ、厚労省は「自治体への聞き取り調査などを通じて実態把握につなげたい」としている。
06年度施行の高齢者虐待防止法に基づき、都道府県や市町村が相談や通報を受けて把握した件数をまとめた。
施設職員による虐待の被害者は870人で、虐待の種類(複数回答)では殴る蹴るなどの身体的虐待が570人(65.5%)で最多。暴言を吐くなどの「心理的虐待」(27.5%)、おむつを替えないなどの「介護放棄」(27.0%)などが続いた。被害者のうち7割が女性で、死亡者はいなかった。
また、家族や親族などによる虐待は1万6384件(前年度比2.6%増)。被害者は1万6770人で、このうち25人が亡くなった。
虐待者の続柄では息子(40.5%)や夫(21.5%)が目立った。虐待の要因は「介護疲れ・介護ストレス」(27.4%)が最も多かった。
厚労省は3月末までに虐待防止に向けた取り組みを推進する通知を都道府県などに出す方針。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO27925250Z00C18A3CR8000
日本経済新聞2018年3月9日 18:03
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