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- 18/02/18 14:24:05
◆平昌五輪第9日 ▽フィギュアスケート男子フリー(17日・江陵アイスアリーナ)
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(23)=ANA=がフリー2位の206・17点、合計317・85点でディック・バトン(米国)以来66年ぶりの連覇。冬季五輪通算1000個目の金メダルとなった。SP3位の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=は202・73点、合計306・90点で銀メダル。冬季五輪では表彰台を独占した1972年札幌大会スキージャンプ70メートル級(笠谷幸生、金野昭次、青地清二)以来2度目の日本勢ワンツーフィニッシュとなった。
何度もガッツポーズを繰り返し、氷上で羽生が雄たけびを上げた。まだフェルナンデスと宇野の演技が残っていたが、勝利を確信した。右足首をさすり、氷を3度叩いた。「ここまで来るのに大変だったんで、いろんな思いがこみ上げた。本当に右足が頑張ってくれた」。66年ぶりの連覇が決まると、みるみる目に涙がたまり、こぼれ落ちた。
演技構成は当日の朝に決めた。サルコーとトウループの2種類4本の4回転。難易度の高いループは回避した。「自分が本気になれるプログラム」を追求してきた。挑み続けることが性分だが、それ以上に勝利にこだわった。「跳びたいとか跳びたくないとかいう以前に、何より『勝ちたい』だった。勝たないと意味がないので、この試合は。これからの人生でずっとつきまとう結果。本当に大事に、大事に結果を取りにいった」
作戦は奏功した。映画「陰陽師」の音楽で演じる「SEIMEI」に乗せ、冒頭のサルコー、続くトウループはともに最大加点の3点を引き出した。ソチ五輪のフリーでは2度転倒したが、この日は8本のジャンプすべてを着氷。最後の3回転ルッツは着氷が乱れたものの、痛めていた右足でこらえ「右足に感謝しかない。ソチ五輪のときは勝てるかなっていう不安でしかなかったけど、今回は何より自分に勝てた」。故障明けで4か月ぶりの実戦というハンデを乗り越え、冬季五輪の個人種目で日本人初の連続金メダルに輝いた。
続く
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