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- 匿名
- 18/02/16 21:48:26
京都府は16日、宮津市の特別養護老人ホーム「安寿の里」で入所者17人に不審な骨折や打撲痕などが見つかり、運営する高知県の社会福祉法人「香南会」に介護保険法に基づく改善勧告を出したと発表した。うち1人については市が虐待と認定し、他の16人についても虐待の可能性があると判断した。今後、傷害と暴行の容疑で府警に告発する方針。
府によると、昨年12月13日、入所者の90代の女性がベッドから転落したとして医療機関を受診。女性は慢性の硬膜下血腫と診断されたが、全身に多数の打撲痕や擦り傷があったことから、不審に思った医師が宮津市に通報した。
府丹後保健所や市が立ち入り調査をしたところ、施設側が本来は2人の職員で担当すべき女性の介助を1人の職員にさせていたことが判明。女性は13日午前0時ごろと同6時半ごろの2度もベッドから転落してけがをしたのに、同7時半まで看護師に連絡していなかったことも分かった。市は今月8日、身体的虐待や介護の放棄にあたるなどとして、虐待と認定した。この職員は不適切なケアを認めた一方で「暴力はふるっていない」と話しているという。
さらに他の入所者についても調査したところ、70代から100代の男女16人に不自然な骨折やあざ、皮下出血などが判明。府などは複数の職員が虐待に関わった可能性があると見ている。立ち入り調査した後に負傷したケースもあり、府は早急に施設運営の改善が必要と判断して勧告に踏み切った。
府によると、安寿の里は2015年に開設された。入所対象は原則として要介護3~5の高齢者で定員は80人。1月末現在で77人が介護を受けている
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