- なんでも
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(続き)
場所中に騒ぎを起こしたなどと貴乃花を非難しているが、それもおかしい。そもそも場所中というのは相撲協会の都合でしかないし、場所中がどうしてもイヤなら、協会は警察から連絡のあった2日の時点で事件があったことは把握していたのだから、ふたりの親方だけでなく当事者や同席者たちにも場所前にさっさとヒアリングなどの調査をし自ら公表していればよかったではないか。
「貴乃花親方からは事態を収拾する気が見られない」もそうで、「事態を収拾」というのは、大事にしないで事件を矮小化、なかったことにして済ませたいということ。まるで相撲協会の本音を代弁しているようではないか。
いや、これは比喩ではない。メディアは、明らかに相撲協会側に立って、相撲協会の言い分を代弁している。
スポニチのスクープが出たあと、相撲協会はカウンター情報をガンガンリークしている。貴ノ岩が先輩に失礼な態度をとったとか、貴乃花が協会のヒアリングには「わからない」と言ったとかなども、いずれも相撲協会側のリークだった。
次々と出てきている新証言も相撲協会が手を回しているにおいがぷんぷんする。そのひとつが、16日になって唐突に飛び出した白鵬の証言だ。「手を出したのは事実」としながらも、「ビール瓶で殴っておりません。ビール瓶を持ったのは持ったけど滑り落ちました。その後に私が間に入って(日馬富士を)部屋から出しました。その場で貴ノ岩関が日馬富士に謝ったし、次の日の巡業(10月26日の鳥取巡業)でお互いに謝っていた」「馬乗りになったのは事実ではない」と語ったのである。
また白鵬は、4~5年前に貴ノ岩が問題を起こした際、貴乃花親方から「弟子をかわいがってくれ」と頼まれたことがあったと明かし、「気合を入れるためにたたくこともある。普通の光景」と稽古のかわいがりと今回の暴行を同一視するような発言もした。
「ビール瓶を持ったけど滑り落ちた」など、いくらなんでも無理がありすぎるだろう。貴乃花親方から「弟子をかわいがってくれ」と頼まれたことがあるという話も、今回の事件とはまったく関係ない、ただの印象操作としか言いようがない。
昨日、警察による事情聴取を受けた日馬富士も暴行の事実を認める一方、「ビール瓶では殴っていない」と答えたが、白鵬がその直前になって、こんな重要な証言を口にしたというのは、その間に協会や日馬富士、同席した関係者らと口裏を合わせた結果なのではないか。
(続く)- 4
17/11/22 15:24:49