小池都知事を「暗黒政治家」と呼ばざるを得ない、その理由

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    • ぶどう
      17/10/13 08:48:14

    ■「お笑い」というより「スリラー」

    たとえば、肝心の首班指名をだれにするか。彼女は当初「公明党の山口那津男代表がいい」と口走ったかと思えば、その後は自民党の石破茂氏の名前がとりざたされた。最近では「無所属議員」もほのめかしている。これは前原誠司氏を念頭に置いているのか。

    そもそも希望の党の創設自体も、若狭勝氏や細野豪志氏が国政新党構想を練っていたかと思えば突然、自分が前面に躍り出て「議論をリセットし、自分が代表の希望を作る」と言い出して始まった話だった。

    希望の党の商標登録は2月に出願していたというから、かなり前から国政新党を計画していたのだろうが、ドタバタぶりを見れば具体的な政権獲り構想が練られていたとは考えにくい。ほとんど出たとこ勝負の場当たりで決めている。


    小池氏は当初、都知事を辞任して総選挙に立候補するシナリオを視野に入れていたのだろう。だが、国民の反感の強さを目の当たりにして結局、取りやめた。そこから歯車が狂い始めた。党の代表でありながら、首班指名候補も決められなくなった。

    その結果、行き着いた先は「勝ったら、自分が密室で総理を決める」という暗黒政治シナリオになってしまった。これをとんだ「お笑い劇場」と片付けるか、それともゾッとする「政治スリラー」とみるか。

    私は100に1つ、いや1000に1つとはいえ実現する可能性がある以上、お笑い劇場と片付けられない。それ以上に、かくも論理的、政治的思考力に欠けた政治家がテレビや新聞に登場し、もっともらしく政治を語っている現実に寒気を覚える。

    私はこの問題を10月9日放送のニッポン放送の番組「ザ・ボイス そこまで言うか!」(https://www.youtube.com/watch?v=oS_DeenzvXg)と同日付の四国新聞コラム、さらに10日発売の「夕刊フジ」コラムで指摘してきた。

    他のマスコミは何をしているのか。小池氏の「私が総理を選ぶ」という発言の重大さを理解できず、もっぱら「小池氏はだれを選ぶのか」にばかり目を奪われている。そんな政治記者は「政治記者」ではなく「政局記者」にすぎない。

    とりわけ、左派系マスコミは口を開けば「権力監視が使命」というが、小池氏の野望の本質をまるで監視できていない。マスコミとコメンテーター、政治学者たちのお粗末さが見事に表れている。

    そこで、夕刊フジに書いた私の結論を再掲しておこう。

    彼女はポピュリストですらない。政策を論じる以前の問題だ。小池氏はポピュリストの仮面をかぶった「暗黒政治家」である。希望の失速が報じられているのが、せめてもの救いだ。こんな政治家に騙されてはいけない。


    現代ビジネス
    http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53169

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