２４日午前２時２０分ごろ、高松市三名町の男性（３４）から「泥棒のような者が入っている」と１１０番があった。男が男性宅に侵入し、男性とその家族をなたで切り付け、妻（３３）と小学５年の次男（１１）が頭などに全治２カ月の重傷を負った。男性と中学１年の長男（１２）も負傷した。

　香川県警高松南署は被害者宅の隣に住む契約社員、山口寛容疑者（６３）＝三名町＝を強盗致傷容疑で現行犯逮捕した。山口容疑者は「盗み目的で入ったのではない」と話しているという。同署は殺人未遂容疑も視野に捜査する。
　同署によると、物音に子どもが気づき、母親が玄関に出たところを、山口容疑者が切り付けた。父親が１１０番後、同容疑者を取り押さえた。妻は頭や肩、胸を刺され、次男は頭蓋骨骨折のけがをした。夫婦は子ども４人の６人家族で、三男、四男にけがはなかった。
　山口容疑者は昨年９月と１２月、被害家族とのトラブルに関して警察に相談しており、同署は犯行との関連を調べている。