１歳児の食塩中毒死、元経営者女性を釈放　証拠不十分で
8/1(火) 20:21配信
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朝日新聞デジタル
　盛岡市の認可外保育施設で２０１５年８月、預かり保育中の下坂彩心（あこ）ちゃん（当時１）が食塩中毒で死亡した事件で、盛岡地検は１日、傷害致死容疑で逮捕していた同施設元経営者の女性（３４）を処分保留で釈放し、発表した。地検は処分保留とした理由について「起訴するための十分な証拠を集められなかったため」とし、「捜査は継続する」としている。

　県警は先月１１日、預かり保育をしていた彩心ちゃんに食塩を混ぜた液体を摂取させ、食塩中毒で死亡させた疑いがあるとして女性を逮捕した。捜査関係者によると、女性は「具合が悪そうだったので、塩分補給のために塩を与えた。危害を加えるつもりはなかった」と一貫して容疑を否認していたという。

　彩心ちゃんの両親は１日、弁護士を通じて「頼りにしてきた警察や検察からも突き放され、絶望と怒りと言葉に言い表せない悲しみで、今立ち上がることさえできません」などとするコメントを出した。