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- 17/06/27 21:51:40
2017年06月27日 08:24
中田宏
私が子供の頃のイチゴは「これはすっぱい」「これは甘い」などと言ったものですが、最近は日本の品種改良の成果でどのイチゴも本当に甘くて美味しくいただけます。
その日本品種のイチゴが韓国で生産され、どんどん他の国に輸出されているそうです。
農水省では「5年間で約220億円の日本の輸出機会の損失に」という試算をまとめていますから由々しき事態です。
大粒で甘い栃木県の「とちおとめ」をはじめとして「レッドパール」「章姫」などの品種が日本から無断で韓国に持ち出され、今では韓国のイチゴ生産の9割以上が日本品種をベースにした生産になっているそうです。
持ち出した人やそれを生産する韓国を問う声もありますが、日本側もしっかりと権利保護をしなければなりません。
イチゴだけではなく、野菜ではインゲンの種苗(しゅびょう)が中国に持ち出され、そして生産され、日本に輸入されていますし、和牛もオーストラリアで生産されて世界各地に輸出されています。
さらには花も同様でカーネーション・菊が中国に渡ってそれらを日本が輸入しているそうですから多くの損失が出ているわけです。
こうしたことへの対応としては、品種改良が成功した時点で速やかに品種登録して知的財産を国際的に保護することが大事です。
海外流出した後にあろうことか日本に輸入されるようなことがあれば、輸入業者に対して厳罰・ペナルティーを課して絶対に輸入できないようにすることも必要でしょう。
実際に韓国に流出したイチゴが日本に多く輸入されていましたが、輸入業者を厳しく取り締まった結果、去年には韓国からのイチゴ輸入は1%程度にまで減少し、今ではほとんどなくなりました。
今や農業は成長産業ですから、その意味においてイチゴは「甘」くて良いですが、対応は「辛」く厳しくして欲しいと思います。
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