高齢姉妹？電車に飛び込む　小田急柿生駅で手つなぎホームから…「１０秒くらい警笛が鳴った」

2017.4.25

女性２人が電車にはねられ死亡した小田急小田原線柿生駅＝２４日午後６時３４分、川崎市麻生区（共同通信社ヘリから）
女性２人が電車にはねられ死亡した小田急小田原線柿生駅＝２４日午後６時３４分、川崎市麻生区（共同通信社ヘリから）
　２４日午後２時２５分ごろ、川崎市麻生区上麻生の小田急線柿生（かきお）駅で、新宿発新松田行きの快速急行（１０両編成）が、線路上にいた女性２人をはねた。２人は搬送先の病院で間もなく死亡が確認された。

　神奈川県警麻生署によると、２人は駅に電車が進行してきた際にホームから手をつないで一緒に飛び降りたとみられる。同駅は快速急行が停車しない駅で、通過する途中だった。２人は７０代と９０代とみられ、姉妹の可能性があるという。同署は身元の確認を進めるとともに、自殺を図ったとみて当時の詳しい状況などを調べている。

　同署などによると、２人はホーム上のベンチに一緒に座っていたが、その後に立ち上がって飛び込む様子が駅の防犯カメラに写っていた。うち１人はつえをついていたという。

　同駅付近で店舗を営む男性（６７）は、「『ドー』と１０秒くらい警笛が鳴り、普通の事故ではないと思った。高齢の方が一度に２人も亡くなり気の毒だ」と声を落とした。

　事故の影響で、同線は新百合ケ丘－町田駅間の上下線計６０本が運転を見合わせるなどし、約２万４０００人に影響が出た。