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>>1456
石破茂(いしばしげる)ブログ
引き続き朝鮮半島情勢など
石破 茂 です。
半島情勢が緊迫しつつあるため、このテーマでのテレビ出演が増えています。
毎回違う話も出来ないので、
番組ごとに少しずつ表現を変えているのですが、
安全保障問題を少しでもわかりやすく話すのはなかなか難しいものです。
米国の発するメッセージは、
北朝鮮に向けてというより、
北朝鮮を緩衝地帯として維持しておきたい中国に対して向けられたものであることは言うまでもありません。
北朝鮮が戦闘状態になれば、
中朝同盟の一方の当事国である中国は関わり合いを持たざるを得ないでしょうし、
北朝鮮難民が大量に流入して
朝鮮民族独立行動などを起こされてはたまらない。
北朝鮮崩壊後、
米国の影響下にある統一朝鮮が誕生し、
それと直接国境を接する事態になるのも避けたい。
そのような思惑で中国が北朝鮮を支えている間に、
時間は北朝鮮に有利に働き、
とうとう事態はここまで来てしまったのだから、
中国が北朝鮮の体制を変更する責任を負うべきであるし、
中国がそれをやらないのなら、
アメリカが実力を行使してでも体制を変更する。
これはそれなりに論理の通ったものであり、
北朝鮮を中国の影響下にある
「よりましな体制とする」
ことをも許容する可能性を含むものと考えるべきでしょう。
このことは随分と以前からアメリカの当局者たちに対して私が申し上げてきたことではあるのですが、
当時彼らはあまり芳しい反応を示しませんでした。
日本としても、
日米同盟の範囲内で圧力をかけるとともに、
万が一の事態で
被害が及ばないためのミサイル防衛や国民避難・保護、
我が国に未だ潜伏していると思われる北朝鮮の工作員による破壊活動の未然防止、
難民対策等々を怠りなく講じておくことは当然です。
日豪2プラス2で来日中の
オーストラリアのビショップ外相、
ペイン国防相(どちらも女性)との昨朝の意見交換会でも、
この点は意見が一致いたしました。
以下略- 5
17/04/24 21:06:44