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- 16/12/28 08:08:18
産経新聞
東京女子医大病院(東京都新宿区)で平成26年2月18日、顎のリンパ管腫の手術を受けた当時2歳の男児が手術後に鎮静剤「プロポフォール」の過剰投与で死亡した事件で、両親が手術を担当した耳鼻咽喉科の医師ら2人に1億5千万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こすことが27日、関係者への取材で分かった。28日に東京地裁に訴状を提出する。
両親が訴えるのは、手術の執刀医と手術で助手を務めた後に主治医となった2人。代理人弁護士によると、訴訟では手術後に人工呼吸器が必要となりプロポフォールが投与されることを伏せたまま男児の手術を承諾させた▽主治医であるにも関わらず、手術後の安全管理を放置した▽プロポフォールを投与した麻酔科医らと連携を取らず男児の異常に対処しなかった-などと主張するという。
民法上、不法行為に対する損害賠償請求の時効は損害発生や加害者を知ったときから3年。両親は「いまだ病院から納得のいく説明がない。時効が来てしまえば何もできなくなる。息子の死に関わった全員から話を聞くため、まず2人を訴える」と話している。
投与された鎮静剤の総量は成人の許容量の約2・7倍で、男児は副作用とみられる急性循環器不全で死亡した。両親は昨年2月、同院の医師ら5人について傷害致死罪の告訴状を警視庁に提出。警視庁捜査1課は安全管理に問題があった可能性があるとみて医師らから事情を聴いている。
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東京女子医大病院2歳男児死亡事件 平成26年2月18日、東京女子医大病院で男児が顎のリンパ管腫の手術を受けた際、集中治療室(ICU)で人工呼吸器を付けている子供への使用が原則禁止されている鎮静剤「プロポフォール」を約70時間にわたって投与され続け3日後に副作用とみられる急性循環器不全で死亡した。男児に投与された鎮静剤の総量は成人の許容量の約2・7倍だった。
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