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- 16/09/29 00:17:35
時事通信
子宮頸(けい)がんワクチンを接種し、全身の痛みなどの症状が出た若い女性らが国と製薬会社2社に損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、福岡地裁(倉沢守春裁判長)であった。原告の女性2人が意見陳述し、「体を(元に)戻してほしい」などと訴えた。
同種の集団訴訟は全国4地裁に起こされ、福岡が初めての弁論。北九州市の梅本美有さん(18)はワクチン接種後、体に痛みが生じるなどして高校に通えなくなった。「痛みが消えることはない。今では痛みを感じなかった日々を思い出せない」と述べ、「なぜ私が苦しめられなければいけないのか。治療体制を確立して体を戻してほしい」と言葉を詰まらせた。
熊本県の女子大学生(20)は、全身の痛みや吐き気に苦しみ入退院や休学を繰り返しながら大学に通っていると話し、「これ以上、不安や悲しみを背負わせないで」と訴えた。
ワクチンを製造した米メルクの子会社MSDの代理人弁護士は請求棄却を求めた上で、「安全性や、類似する症状との関連性がないことは臨床試験で証明され、体調不良はワクチン接種と関連しない」と主張。「診療記録を検討しなければ容体と原因の認否はできない」と述べ、原告らの診療記録などの提出を求めた。
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