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- 春雨サラダ
- 16/07/04 11:04:06
離婚や別居により、離れて暮らすことになった親と子が、直接対面してふれあう「面会交流」が注目を集めています。離婚率の増加や少子化の影響で、面会交流そのもののニーズが高まっているだけでなく、第三者機関が支援や仲介に入って行う、新しい形の面会交流が急速に広がっているからです。
今回は、そんな面会交流の現場に立ち会わせてもらい、当事者や彼らを支援するNPO法人の方にお話を聞きました。
各人の働き方や家族の形が多様化することで「幸せの形」もひとつではなくなっている昨今。そんな中で「子どもにとっての本当の幸せ」を考えることの難しさと、重要性が浮かび上がって来ました。
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6月のある日。雨が降りしきる東京郊外の屋内施設。
まだあどけない表情のDくん(7)が、NPO職員に手を引かれてやって来ました。続いて現れたのは、スーツ姿の男性・Tさん(38)。Dくんの顔を見るなり「D! 元気だったか!」と、嬉しそうです。Dくんも「お父さん!」と駆け寄って、Tさんの腕にぶら下がりました。
Tさんは「風邪ひいてないか?」などと話しかけ、のどが渇いたと言うDくんにジュースを買ってあげます。片時も離れずにじゃれ合う2人。しかし45分が経過すると、別れの時間です。TさんはDくんに「また8月ね。お父さん、仕事に行くね」と手を振って、去って行きました。Dくんも名残惜しそうに手を振ります。
■ 2カ月に1回半休をとり、45分間だけわが子と過ごす
TさんとDくんは血のつながった父子ですが、今は家族ではありません。TさんのDVが原因で、妻のAさん(35)と離婚。当時2歳だったDくんは、Aさんに引き取られました。
以来5年間、TさんはNPO法人「ウィーズ」の支援を受け、このような「面会交流」を続けています。2カ月に1回半休をとり、45分間だけ、公園などでDくんと触れ合うのです。
この日の面会交流を終え、Tさんは言いました。
「離婚してからも、息子に『お父さんはいるよ』『お父さんはいつも見ているよ』ということをわかってほしいんです。そして自分自身も、定期的に面会することで、父親であることを自覚したい。ですから、このような支援はありがたいです」
Tさんが立ち去った後、元妻のAさんがDくんを迎えに来ました。Aさんには暴力を振るわれた記憶が残っているので、面会交流時も決してTさんと顔を合わせないようにしています。
「今でも子どもを会わせるのは怖いし、とても不安です。正直、ジュースを買ってもらうのもイヤというのが本音です。面会中に連れ去られたらどうしよう、とも思います。でもそこに仲介の支援者が入ることで、安心できます。当事者同士だと、待ち合わせをどうしようとか、遅れたらどうするとか、やり取りするのもイヤだし、苦痛ですから」
■ 面会交流は「子どもが親を知って安心する」機会
この日、TさんとDくんの面会交流を仲介し、立ち会ったのは「ウィーズ」副理事長の光本歩(みつもと・あゆみ)さん。子どもが親に「直接会う」ことの重要性をこんなふうに説明します。
「子どもは、圧倒的に同居する親の影響を受けて育ちます。同居する母親から『あなたのお父さんはひどい人だ』と言われれば、子どもはそれを信じてしまうものです。しかし、直接、別居する父親に会うことができれば、一方的な視点のフィルターを通さずに、自分の親がどういう人なのかを知ることができます。面会交流は『親が子どもの成長を見る』ためだけではなく、子どもが『親を見て理解する』『親を知って安心する』ためのものでもあるのです」(光本さん)
確かに、DくんはTさんに、全身でぶつかっていくようにして遊んでいました。Tさんを知りたい、理解したいと思っていたようにも見えました。そのようなDくんを受け止めることで、Tさん自身もまた、父親としての成長を止めないでいられるのかもしれません。
「ウィーズ」ではここ数年「面会交流を仲介してほしい」という依頼が急増しています。昨年比で見ても、依頼は実に2・4倍に膨らみました。
「面会交流」そのものは、特段新しい概念ではありません。両親が離婚した子どもが、離れて暮らす親と会って1日を過ごす。身近にはなくても、映画やドラマなどで目にするシーンです。かつては両親同士が直接連絡を取って話し合い、面会交流を実現していたはずですが、今「ウィーズ」のような第三者機関の需要が高まっているのは、なぜなのでしょうか。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160701-00124871-toyo-bus_all
長いので詳しくはURLへ
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