【千葉/ミュージシャン】ジャガーさんにハマった？ バラエティー番組出演で人気急上昇／市川市

◇音楽活動歴３０年　番組出演で人気急上昇
白塗りの顔に赤い長髪の、ちょっと怖そうな雰囲気のミュージシャンに見覚えはないだろうか。市川市を拠点にするＪＡＧＵＡＲ（ジャガー）さんだ。活動歴３０年以上のベテランだが、バラエティー番組で紹介された昨年以降、注目を集めている。

いったいどんな人なのだろうか。
指定された住所を訪ねると、薄暗い機械室のような部屋に通された。「ここは宇宙船ジャガー号です」。この部屋で作曲や録音をしているのだという。要はスタジオだ。ジャガーさんは、作詞・作曲から演奏、プロモーションビデオの撮影・編集まで、すべて自分でやっているという。そのファッションから激しい曲調を想像してしまうが「♪小学生のころにはサ　富津で潮干狩りだったっけ」など、拍子抜けするほど素朴な歌をささやくように歌う。そんな独特のスタイルは、「（米国のミュージシャン）ボブ・ディランに影響を受けた私のオリジナルです」。
音楽活動は、３０年以上前に都内の洋裁専門学校を卒業した後、洋服直し店を経営しながら続けてきたという。首都圏に複数の店舗を展開しているといい、音楽活動の片手間というレベルではない。
「昔は喫茶店やライブハウス、看板製作工場なんかもやりましたね。無名時代のミュージシャンも働いていて、元『Ｘ　ＪＡＰＡＮ』のｈｉｄｅもいましたよ」

存在を知られるようになったのは、１９８５年に千葉テレビで始まった音楽番組
「ハロージャガー」がきっかけだ。
週１回５分間の番組で、自費で放送枠を買い取ったのだという。「もともと自分の１５秒ＣＭを流していたんですが、番組ならもっと長く放送できておトクだと聞いたんですね」。ジャガーさんだけに焦点を当てた異色の番組は、一部の中高生の熱い支持を集めたという。広く注目されるようになったのは昨年、人気タレントのマツコ・デラックスさんの番組で取り上げられてからだ。
「特に中高生の女子の興奮がすごいですね。私を見たら『ギャー！』って。３月に新潟の越後湯沢駅でロケをしたときは、もうフィーバーって感じで」人気は勢いを増し、今年４月には千葉テレビの開局４５周年を盛り上げる 「応援団長」に就任。５月「ハロージャガー」が約６年ぶりに再開された。

2016/06/17 www.yomiuri.co.jp