マタニティマークが付けられない…なぜ妊婦が萎縮する社会になったのか

匿名

カレーライス

16/05/31 12:31:17

藤村美里 | フリーランスライター、TVディレクター

2016年5月30日 23時0分配信

9年前、私が妊婦になった頃は、まだ知らない人の方が多かったマタニティマーク。その後、認知度が上がり、電車内で席を譲ってくれることもあると聞いていたのだが、最近その状況は大きく変わっている。
認知度が高まったが故に、妊婦さんたちは「妊婦だと知られることが怖くて、安易には付けられない」というのだ。

Twitterのまとめサイトには、妊婦だということで『故意に足をかけられた』『お腹を殴られた』『ホームに突き落とされた』と、信じられないようなコメントが並ぶ。そのほとんどが、誰もが乗る公共交通機関での出来事だ。
1年ほど前から話には聞いていたが、ごく一部の人が経験したことが、SNSで大きく広がっているだけだと思い込んでいた。しかし、少なくとも首都圏においては、そうではなかった。

・なぜ付けないのか?妊産婦さんたちが語る、その理由は
先日、別の取材に関連する形で、FBを通じて妊産婦さんたちに問い掛けた。『怖い思いをするからとマタニティマークを付けなかったという妊婦さん、ご存知ですか?』と。あくまでも友人限定のFB。それなのに、実際に怖い経験があったり、マタニティマークは付けない(付けなかった)というコメントが並んだのだ。
そして、何よりも驚いたのは、彼女たちが萎縮していて『妊婦で申し訳ない』という気持ちを持っていたことだ。彼女たちは会社員として働いていたために、電車通勤をするしかなかった人たち。何も悪いことはしていない。

「1人目妊娠中には付けてましたが、2人目の時は隠したりしてました。1人目の時、優先席で立っていたら、座ってる元気そうなアラフィフくらいのご夫婦に『絶対譲らないからな、何様のつもりだ!』とブツブツ言われ続けたので…。」
そう話すのは、1人目を2011年、2人目を2013年に出産したAさん。
「そんなことがあったので、2人目の時は、優先席付近にはあまり行かなかったかもしれません。座ってる方も、優先席だと譲らなきゃならないと思う人が多いけど、普通席なら譲らなくてもいいと思いそうなので、その方が気が楽でした。譲ってもらえた時も、なんだか申し訳ない気持ちがあって、ひたすら目をつむって寝てました。また何か言われそうで。」

譲ってもらっても申し訳ない、譲ってもらうことになってしまうから優先席の近くには座らないというのだ。妊婦を含め、立っているのが辛い人のための優先席だというのに…。この意見はかなり多く、Bさんも同じ意見だった。

「1人目の時は普通に付けていたけれど、3ヶ月前に出産した第2子の時は、”マタニティマークは危険!?”という記事を読んで怖くなったこともあって、見えないように隠して付けていました。優先席に座れた時だけ見えるようにして。特に危険な目にあったことはなかったけど、何かあってからじゃ遅いですから。
座った後、見えるようにしていたのは『妊婦なので譲れません』よりは『妊婦なので座らせてもらってます』『理由なく座ってるわけではないです』って気持ちだったから。でも、マークを付けていても、優先席に座るのはやっぱりなんだか気が引けて、基本的には優先席ではなく普通の席に座っていました。座れなくて席の前に立つときは必ず、マタニティマークを隠していました。前に立たれた人は、譲って!ってプレッシャーを感じてしまうかも?と思っていたので。お腹が目立つようになってからは普通の席の前にも立たず、ドアの横に立っていましたね。ほんと悲しい世の中です…。」

・病院では「危ないから付けないように」という指導も

・『卵子の老化』が話題になり、妊婦に対する視線が変化した
>>1

コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

  • No.12 匿名

    16/05/31 15:09:40

    電車でマークの広告とかアナウンスとかされて、このマークを付けている人が居たら席を譲らないといけない…みたいな説明になっちゃってるよね。
    本来はそうではないのに。

    妊婦がみんな、席を譲って!!と思ってる訳じゃない。毎日汗水たらして働いてるサラリーマンの方が疲れてる、座りたい!と思う時もあると思う。

    ちゃんとしたマークの意義を宣伝して欲しいなー

  • No.11 ひじき

    16/05/31 13:31:51

    >>10
    私それにあおられたわ

  • No.10 牛乳

    16/05/31 13:29:25

    まぁ、車の『子供が乗っています』のステッカーですら本来の意味を知らずに、あれ付いてたら逆に煽る(笑)とか言ってる人がいるくらいだからね…。しかも女性で。

  • No.9 手巻き寿司

    16/05/31 13:19:01

    付けてる方が妊婦様、よくそんなの付けるね~とか危ないっておかしいよね。

  • No.8 コーヒー牛乳

    16/05/31 13:15:15

    みんな極端なんだよね、思考もデジタルというか。0か1かしか世の中に存在しないとでも思ってんのかな。妊婦だってまともな妊婦もいりゃまともじゃない妊婦もいる。たかが数度頭にくる妊婦とトラブったからって、妊婦全部を敵対視とか、気がしれない。
    このことだけじゃなく、色んな面においてもそうだよね。子連れ様、とかさ。

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  • No.7 フルーツポンチ

    16/05/31 13:13:28

    妊娠中だと赤ちゃんが目に見えないから何しても良いと思ってんのかね。
    お腹ん中でもう人の形をしているのに。
    危害加えるやつなんか生きる資格なしだわ。
    自分は母親のお腹で育ったんじゃないのかよ。

  • No.6 むぎごはん

    16/05/31 13:08:57

    不妊で妬む人か、子どもが嫌いな人とか、そんなの病気じゃないから必要ない、と思ってる人とか…なんにせよ、怖い世の中だからむやみに見せつけない方がいいね。

  • No.5 ミネストローネ

    16/05/31 12:48:39

    なぜ?少子化だから

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  • No.4 みーちゃん

    16/05/31 12:47:04

    怖い世の中。
    心が荒んでるね。
    妊婦を労れないなんて。
    海外の方がよっぽど優しい。

  • No.3 主 カレーライス

    16/05/31 12:33:27

    >>1
    『卵子の老化』が話題になり、妊婦に対する視線が変化した
    自身も一児の母で、ここ10年、不妊治療の第一線で働いてきた香川則子さんは、その理由をこう話す。

    「都内は特に、35歳初婚でそこから妊活しても、思うようには妊娠に辿り着けない女性が多いのかもしれません。男性も、パートナーとしてそれなりにストレスはあるでしょう。2012年以降は『卵子の老化』という言葉も独り歩きして、未経妊女性にストレスをかけています。また、ここ10年間、丸ノ内線も優先席には男性サラリーマンが目立ちます。妊娠してなくても仕事で疲弊していたり、不妊で精神疾患レベルまで追い詰められている勤労女性も少なくないように見えます。非正規労働者も増えて、生活に余裕のない人も増えました。
    子育て世代が多い地区ではまだ市民権があるような気がしますが、年配の方が多い地域では、総じて子連れや第二子妊婦の乗車には冷たい目線を感じます。私の妊娠時は既に妊婦にキビシイ時代に入っていた2014年でしたから、マタニティマークは”場所に応じて出したり引っ込めたり”して利用していました。」

    確かに、数年前に『卵子の老化』というニュースが駆け巡ったが、このような事実が正しく伝わること自体は悪いことではなかったはずだ。しかし、その事実を突きつけられたからこそ、女性が感じるストレスが増したとも考えられる。ここ数年で、以前にも増して”妊娠”というプレッシャーを感じる状況を作り出してしまった。
    誰もが20代で産み終えていた時代とは違い、今は40代から出産に臨もうとする人も少なくない時代。その多様さも、妊婦さんに対する複雑な心境を作り出しているのかもしれない。

    さらに、妊婦さんの一人はこんな話をしてくれた。
    「そもそも、産休に入ることで職場に迷惑をかけているという気持ちもあるのです。だから、なんとなく『妊婦で申し訳ない』という感覚が根底にあるのかもしれません。」

    超少子高齢化が進み、未だにその対策ができていない日本。いま適齢期である団塊ジュニアの女性たちが出産しないことには、さらにひどい状況になると言われている。
    だが、妊娠中の女性たちが危険を感じ、申し訳ないと萎縮しながら恐る恐る過ごす社会で、出生率が上がるのだろうか。
    海外から東京に戻ると、妊婦や子連れに冷たい雰囲気に驚くことも多い。
    少子化対策を充実させることは、もちろん急務に違いないが、もう少し社会の目が温かくなる日が来ないものかと強く思う。

  • No.2 富士山

    16/05/31 12:32:53

    へー。
    付けようと思ったことない

  • No.1 主 カレーライス

    16/05/31 12:32:45



    病院では「危ないから付けないように」という指導も
    また驚いたことに「付けない方が良い」というアドバイスを受けたという人もいる。

    「私が通っていた病院では、マタニティマークは付けないようにと指導されました。自治体からの配布はありましたが、トラブルが多いということもあって、『すぐに出せるようにしておいて、ものすごく具合が悪くなったときのみ出すように』という指導でした。私自身も、妊娠中に電車内で60代位の女性達に『妊婦だからって甘えて座るな!』と怒られたり、酔っ払った会社員から、代わってと頼みもしないのに「妊婦だろ、座りたいなら土下座しろ」と言われたりしました。座っていたのは優先席ではなくて、普通席なのですが…。トラブルに巻き込まれたくないので、すぐに立って次の駅で降りましたが、こうなると電車に乗れなくなります。」
    そう語るCさんは、公共交通機関でのトラブルが続き、途中からは電車を使わずに、タクシーで移動するようになったという。

    また、経産婦さんのコメントには、数年前に出産した時とは空気感が違うという意見も目立つ。2人目、3人目と続けて出産している彼女たちは、ここ数年で社会の雰囲気が変わっていく様子を感じ取っていた。
    「5年前、1人目の頃はマタニティマークが普及し始めたばかりで、喜んでつけてました。雑誌の付録にも目立つ大きめのものがついてたりして。でも、去年出産した2人目の時は、基本的にはカバンの内側に付けるようにして、優先席に座らせてもらった時だけ見えるように外側に垂らしてました。一部のマナーの悪い妊婦さんの話(無理やり席を譲らせる等)がネットやテレビで話題になって、それからマタニティマークを付けているだけで『妊婦様』などと揶揄されることが増えた気がします。1人目と2人目の間の4年間で、ずいぶん変わりました。」
    「私は3人とも付けてました。1人目の時は2010年で、そこから2年おきに3人出産していますが、マタニティーマーク付けると怖い目にあうっていう話は、少しずつ広まってきていると思います。SNSが浸透したことも影響しているのでしょうか。悪い話はすぐ広まるのかなと思います。付けていたとしても席を譲ってもらえるか分かりませんし…。ただ、悪阻でしゃがみこむ時があって、そういう時にマークを見て気づいてくれる人もいたので、付けていて良かったと思っています。」

    そもそも、マタニティマークは『席を譲ってください』と訴えるためのものではない。急に体調が悪くなった時など、いざという時に妊婦だと分かってもらえるように、付けるためのものだったはずだ。何かあったら怖いから、申し訳ないから、という理由で付けない人が増えたら、本末転倒である。
    それにしても、約10年前は認知度も低かったマタニティマークが、ここ数年で一気に有名になり、疎まれるようになったのは、一体なぜなのだろうか。

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