初めまして。私は、ここを管理していた者の身内の者です。まずは、2017年2月28日、3260gの元気な男の子の赤ちゃんが無事、産まれた事をご報告させて頂きます。報告が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
なぜ、今本人ではなく自分がこちらを代理で掻いているのかというと、手術前に妻から手紙を貰いました。その手紙は「万が一、何かあったら読んで」と言われていた手紙でした。その中の一通にこちらのサイトでやりとりをしていた皆様への手紙もありました。自分はまだそちらには目を通していませんが、後日、改めてお伝えしたいと思っております。
そして、もうひとつ皆様にお伝えしなければいけない事があります。元気な赤ちゃんを産んだ母親は、妊娠高血圧症による血圧上昇･肝機能低下などによる副作用のため、2017年3月1日天国へと旅立ちました。
無事に出産を終えた妻は、喜びで目を真っ赤にさせ、安堵感の表情をしていました。術後、我が子とは別々の部屋になりました。病室に戻ってすぐから異変が見られました。血圧が200～と急に高くなりました。妻の意識が朦朧とする中、大きな病院へと移りましたが、私の最大の心残りが、妻は一度も我が子を抱きしめる事が出来なかった事です。母乳を与える事も出来ませんでした。
私たち家族の時間は止まったままですが、桜ね花の蕾が膨らみ、やがて満開の花を咲かせ、そして静かに散っていく移り変わりを見て、私も前に進まなくていけないと感じました。最初のほうのコメントで妻がボロクソに言われていて少し笑ってしまいましたが、美和が生きていた証を見つけられた気がしました。何事も前向きに、ポジティブに考える所や常に家族のためにと行動をしていてくれていたこと、一緒にいて安らぎを与えてもらっていたこと、自分の中で大きな、大きな存在になっていたことに気付かされました。
私は、出産は簡単なものだと思っていました。もしかしたら、妻もそう思っていたかもしれません。妊娠も出産も奇跡であること、だからその奇跡の中から産まれてきてくれた赤ちゃんを大切に大切に育ててあげて下さい。たくさん、たくさん、抱きしめてあげて下さい。この世に存在して生きてくれているだけで、それは奇跡で宝物だと思います。何気ない日常も、変わりのない毎日も、生きている証です。毎日を大切にお子さんと生きて下さい。