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- 16/05/09 18:52:44
岩手県の東北自動車道に最高速度120キロゾーンが設けられる見通しになった。
花巻南-盛岡南IC
(インターチェンジ)の30.6キロが対象区間。
警察庁は来年以降、現行最高速度100キロの引き上げに向けて試行を始める。
「実際の速度状況に合う」と歓迎する利用者がいる一方で、「スピードを出し過ぎるドライバーが増える」と不安の声も出ている。
<「走りやすい」>
花巻南-盛岡南IC間の紫波サービスエリア。
上下線ともに、多くの一般の乗用車や営業車、トラックが休憩で利用する。
仕事で青森市から新庄市へ行くという会社員成沢英樹さん(47)は「この区間は直線で走りやすい。今も100キロ以上で走る車ばかりなので問題ない」と速度引き上げに賛成する。
平日午後に下り線を走行してみた。
交通量はさほど多くなく、ほぼ直線で見通しが良い。
速度100キロを守っていると、後続車に次々と追い抜かれた。
中には130キロ以上とみられる速度で走り去る車もあった。
実勢速度は確実に100キロを超えている。
同区間を120キロで
走ると約15分。
100キロの場合と比べ約3分短縮される。
警察庁は3月、有識者による実勢速度や事故状況の分析を踏まえ、最高速度引き上げ容認を決めた。
カーブや勾配が緩やかで事故が少ないのが条件だ。
岩手県警高速隊によると、東北道の同区間では2012~14年に638件の事故があったが、死亡事故はゼロだった。
県内の高速道路全体(298.6キロ)では同期間で4113件の事故が起き、うち13件で15人の死者が出ている。
<表示板を検討>
警察庁が15年秋に実施した最高速度に関するインターネット調査では、9割弱が引き上げに賛同した。
ただ、運転免許取得
1年以内のドライバーに限ると、約5割が
「速度上昇に不安を感じる」と回答。
車両間の速度差が広がることにも、約6割が懸念を示した。
年に数回だけ東北道を利用するという滝沢市のアルバイト女性(21)は免許取得3年目。
「速度を出し過ぎたり、無理な追い越しをしたりする車が多い。120キロ以上で走る車が増えると怖い」と不安視する。
トラックなど大型貨物車の最高速度は現行80キロのままとなる。
≫続く
最高速度120キロ
試行区間
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