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無期懲役の判決がいったんは確定していた母親に対するやり直しの裁判が2日、大阪地裁で始まった。
今後、無罪が確定する見通し。
裁判は2日午後に終わり、最終陳述で母親は、「無罪を主張されるのが当然だと思っていました。
裁判所に任せて責任逃れですか。
おかしいでしょ。
あまりにもふざけている」と怒りで声を震わせながら話した。
やり直しの裁判が始まった青木恵子さん(52)は、1995年、内縁の夫だった朴龍晧さんと共謀して自宅に放火し、長女・めぐみさんを保険金目的で殺害したとして無期懲役が確定した。
しかし、弁護団が、自白通りの犯行は困難だとして再審を請求。
大阪高裁がこれを認め、去年10月、青木さんらは20年ぶりに釈放された。
2日の再審公判で、青木さんは、警察官に「なんで娘を助けられなかったんだ。
助けられなかったら殺したのと一緒だ」と言われ、そう思い込んでしまったと主張。
また、その後、否認しても、警察官に大きな声でどなられ、聞き入れてもらえなかったと話した。
検察側は論告で、先週の朴さんの裁判の内容とほぼ同じことを述べ、違法な取り調べはなかったと主張。
「有罪を主張・立証しない」としながらも、無罪を求めることもしない異例の展開となった。
これに対し、弁護側は「いまだに検察は自分たちの思い込みだけで捜査してきたことを全く反省していない。
到底許しがたい論告です」と話した。
青木さんは裁判後の会見で、「裁判所が私を真っ白だと言わないと気が晴れないし、天国の娘も浮かばれない」と話している。
裁判は2日で結審し、8月10日に青木さんらの無罪が確定する見通し。
(5/2)日テレNEWS24- 0
16/05/02 18:34:30