「大きなステーキ食べたい」福岡から飛ばした風船、大分の畜産家に届く

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  • 匿名
  • 15/12/24 21:51:54




 小学生のちょっぴりぜいたくな夢を、風に乗った風船がかなえてくれた。「大きなステーキをまるごと食べたい」。そんな願いを書いた紙を添えて、福岡市西区の愛宕浜小2年山口怜音(りおん)君(8)が9月4日、学校から飛ばした風船は2日後、約120キロ離れた大分県豊後大野市で畜産業を営む夫婦宅に舞い降りた。「牛を育てる家に風が運んでくるなんて、縁でしょうかね」。山口君に極上のステーキ肉が届いた。

 山口君の風船は、学校創立20周年行事として全校児童470人の風船と一緒に青空に舞った。「ケーキ屋さんになりたい」「警察官になる」…。児童たちは思い思いの夢を紙に書いて風船にくくり付けた。ステーキが大好物の山口君も素直に気持ちをつづった。

 「風船が飛んできたぞ」。豊後大野市朝地町の安藤大作さん(55)が父から連絡を受けたのは6日。風船は庭の木に引っ掛かっていた。仕事を終えた後、妻の美智子さん(53)と風船の紙を読んだ。離れて暮らす小学2年の孫からのような幼い字。「お父さん、夢を実現させましょうよ」。紙の学校印を手掛かりに同小に連絡した。「願いをかなえてあげたいんですが」
 安藤さん夫婦は繁殖用の黒毛和牛の親牛約30頭を育てる。朝地町は畜産が盛んで、ブランド牛「朝地牛」の産地。夫婦は朝地牛のステーキ肉2枚(計500グラム)を学校に贈った。「これを食べて勉強、スポーツに頑張ってください」と山口君への手紙も添えた。

ステーキ肉は11日に届いた。「本当にびっくりしました。夢がかなった児童は1人ですが、全児童が思いやりの心を学ぶ機会になりました」と馬場慎一校長(54)。ステーキ肉を持ち帰った山口君はその夜、母の由貴子さん(29)に1枚焼いてもらった。「おいしい」「幸せ」。家族みんなで味わい、もう1枚は翌日、1人で平らげた。
 「まるで夢みたい」。大喜びの山口君はすぐにお礼の手紙を送った。
「ねがいごとをかなえてくれる神さまのおくりものと思いました。とってもおいしかったです。スポーツもべんきょうもがんばります」

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