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- 匿名
- 15/10/09 23:11:37
どう猛で繁殖力が強い特定外来生物「ツマアカスズメバチ」の巣が北九州市で確認されたと、環境省が発表した。長崎県の離島・対馬以外で見つかったのは初めて。
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外来スズメバチの巣、本土で初確認…どう猛で強い繁殖力
北九州市で見つかったツマアカスズメバチの巣(環境省提供)
環境省は、いったん日本本土で生息が広がると、根絶が難しくなるとして、発見場所の周辺を調査し、新たな巣が見つかり次第、駆除する方針だ。
ツマアカスズメバチは体長2~3センチ・メートル。毒の強さは日本にいるスズメバチと同じぐらいで、腹部の先端に近い部分が赤みがかっている。原産地は中国や東南アジアだが、現在は韓国やフランス、スペインなどにも定着した。
対馬では、2012年に侵入が確認された後、巣が増えており、環境省は今年、生態系などに悪影響を与える恐れの高い特定外来生物に指定した。ミツバチをつかまえて食べることから、養蜂業への悪影響も懸念されている。
環境省によると、8月、同市の下水処理場の樹木に、直径50センチ・メートルの巣が作られているのが見つかった。地上から約7メートルの高さにあった。ツマアカスズメバチは高い場所に巣を作るのが特徴で、ビルの多い都会でも繁殖しやすい。巣を駆除した業者が「特定外来生物のハチに似ている」と同市に報告し、判明した。
体色の特徴が、対馬に広がっているものと少し異なることから、北九州市に近い山口県の下関港経由で、船の定期便が就航している韓国から入ってきた可能性があるという。
九州大の上野高敏准教授(昆虫学)は「ツマアカスズメバチが港周辺で定着すると、物流網に乗って全国に一気に広がる。地域住民から情報を募って侵入状況を把握し、早めに駆除する必要がある」と話す。
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