- なんでも
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>>71現代ビジネスより
「安保攻防」的外れな議論を続けた野党は、今こそ自省せよ!
~戦争法案・徴兵制・対米従属
どれもミスリードだった
2015年09月18日(金) 長谷川 幸洋
長谷川幸洋「ニュースの深層」
◆数がすべてではないが、感情論でいいはずもない
安全保障関連法案をめぐる国会論議が大詰めを迎えている。
与党が衆院で60日再議決ルールを使える多数を確保し、参院でも過半数を握っている以上、野党がどう抵抗しても、いずれ法案は成立するだろう。
野党や反対派の主張と行動に反省点はなかったのか。
野党や反対派から見れば、賛成派の私に「反省はないのか」などと言われれば「余計なお世話だ!」と反発したくなるかもしれない。
いやいや、そう言わずに少しは耳を傾けてもらいたい。私だって「多数さえあれば与党が何をしてもいい」などと思ってはいないのだ。
できれば、野党に建設的な議論をしていただいて、日本により良い安全保障環境を整えるべきだと思う。
だが、残念ながら野党も国会を取り巻くデモ隊も、ナイーブな感情論としか思えない主張ばかり声高に唱えてきた。
典型は、
社民党の
福島瑞穂副党首が
2015年4月の参院予算委員会で
初めて唱えた
「戦争法案」という
法案に対するレッテル貼りである。
自民党は直ちに撤回を要求したが、この言葉はその後も独り歩きして、デモ隊のシュプレヒコールでも定番になった。
いったい、いまの日本が本当に自ら他国に戦争を仕掛ける、とでも思っているのだろうか。
福島氏は政治家だから、
政府与党を攻撃するために
好都合な言葉は
大げさでもデマでもなんでもいい、
と思っているかもしれない。
だが、安倍晋三政権が戦争をしたくて法案を準備したかのようなストーリーを信じる国民は、
けっして多数ではない。
常識ある人々は
「戦争法案に反対」
というプラカードを
テレビで見かけるたびに
「何をバカなことを言ってるのか」
とシラけた気分になったはずだ。
レッテル貼りはまだある。
「徴兵制になる」
という話である。
これは民主党が言い出した。
安倍首相は憲法が禁じた苦役になるから、絶対に徴兵制にはならないと反論した。
それもあるが、
そもそも徴兵制は
集団的自衛権よりも
個別的自衛権に執着した場合
の論理的、政治的帰結ではないか。
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