同居の男に懲役８年求刑　１歳男児への傷害致死　静岡

　静岡県沼津市で昨年７月、同居していた交際相手の長男、藤原羚央ちゃん＝当時（１）＝に暴行を加え死亡させたとして、傷害致死などの罪に問われた無職、矢野裕佳被告（３１）の裁判員裁判の論告求刑公判が１０日、静岡地裁沼津支部（斎藤千恵裁判長）であり、検察側は懲役８年を求刑した。

判決は１６日。

　検察側は論告で
「泣きやまない幼児に一方的な暴行を加えた身勝手な犯行。常習的な暴行の一環だった」と指摘した。
弁護側は最終弁論で「被告は抱いていた羚央ちゃんを誤って落とした」として過失致死罪の適用を主張し、執行猶予付き判決を求めた。

　矢野被告は最終意見陳述で「羚央の明るい未来を奪い、申し訳なく思っています」と述べた。

　起訴状によると、矢野被告は昨年６月２０日ごろ、自宅で羚央ちゃんの顔を数回殴り、けがを負わせた。

７月６日ごろには頭に暴行を加え、約２週間後に脳ヘルニアで死亡させたとしている。


《古トピ》
１歳児暴行容疑で男逮捕=交際相手の息子､重体に―静岡県警

時事通信 [7/6 21:25]
交際相手の息子(1)に暴行を加え重体にさせたとして､静岡県警沼津署は6日､傷害容疑で同県沼津市南本郷町､無職矢野裕佳容疑者(29)を逮捕した｡
容疑を否認しているという｡
男児は入院して治療を受けている｡
逮捕容疑は､4日午後5時半～6日午前1時45分ごろ､自宅ｱﾊﾟｰﾄで､同居していた交際女性の息子の頭などを殴り､急性硬膜下出血などの傷害を負わせ､意識不明の重体にした疑い｡