借金返済免れようと男性刺す、さらに車で突進

　熊本県益城町で男性が刺されて大けがを負った事件で、熊本地検は２０日、殺人未遂容疑で逮捕、送検された阿蘇市一の宮町宮地、会社員荒木光宏容疑者（３７）について、罪名を強盗殺人未遂罪に切り替えて熊本地裁に起訴した。

　地検は、荒木容疑者が借金の返済を免れようとして犯行に及んだと動機を認定。「財産上不法の利益（経済的利益）」を得ようとする「２項強盗」にあたると判断した。

　起訴状では、荒木容疑者は、知人の男性（４０）から借りた約１０５万円の返済を免れるため、７月２６日夜、益城町の路上にとめた乗用車内で、男性の胸や腹を出刃包丁（刃渡り１７・８センチ）で複数回刺して殺害しようとしたほか、逃げ出した男性に車を突進させたが、男性が通行人に助けを求めたため未遂に終わったとしている。

　地検は２０日、犯行時に出刃包丁を所持したとする銃刀法違反と、男性が逃げる際に車内に残した財布から約４万５０００円を抜き取ったとする占有離脱物横領罪も併せて起訴した。

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