- ニュース全般
-
>>25188
(長文)毎日新聞
2016年07月23日
・取り巻く状況
:中学1年の男女が殺害された事件から、8月で1年になる。
2人はスマートフォンの無料通信アプリ「LINE(ライン)」で友人とやり取りしながら駅前で夜を明かし、事件に遭った。
夏休みを迎えた子供や親、地域が心がけるべきこととは--。
子供を取り巻く状況に詳しい3氏に聞いた。
◇子供たちへ
夜の街は昼と比べて悪い大人が多いし、危険な目に遭った時に助けてくれる人もいません。
2人の中学生が連れ去られたとみられる時間帯も、ボランティアによる見守り活動の目が行き届かない早朝でした。
確かにスマートフォンは便利です。
持っていれば、お母さんともすぐにやり取りできるという妙な安心感があるかもしれません。
でも、身の危険を感じた時に「助けて」とは伝えられても、犯罪を防ぐことには役立たないのです。
深夜に外出しないことを家族のルールにして、友達の誘いを断る勇気を持ちましょう。
家に居場所がなくて外出する人もいるかもしれません。
ただ、大人は、たくさん支援の手をさしのべようとしています。
「189」は児童相談所につながり、どんな相談にも乗ってくれます。
110番だっていいんです。
子供を守ってあげたいと思う大人は、実はたくさんいます。
もっと頼ってみてください。
竹内和雄(たけうち・かずお)さん 兵庫県立大准教授。
◇親たちへ
今やスマートフォンでは動画も同時にやり取りでき、実際に対面することとの境を感じない親御さんもいるでしょう。
思春期のお子さんをお持ちなら、家にいてもスマホでの会話の方が多いことさえあるかもしれません。
でも、スマホでのつながりを過信してはいけません。
夜に1人で外出させても、隣にいるように感じるのは誤解です。
お子さんが危ない目に遭った時、誰かがすぐに助けられるわけではないのです。
それに気付くために親子で3日間、スマホをやめてみてはどうでしょう。
できれば、一緒に夜の街を歩いてみてください。
「こんな危険があるよ」と伝えることで、お子さんも「本当は1人なんだ」と実感するはずです。
子供の成長にとっては、誰かとつながるだけではなく、
1人で勉強したり自分自身を見つめたりする時間もとても大切です。
「食事中はスマホを切る」ことから始めてもいい。- 0
16/07/23 22:41:38