臓器売買約束か、組幹部逮捕へ

ホームレスと臓器売買約束、暴力団幹部ら逮捕へ

TBS系（JNN） 7月20日 23時29分配信

　「腎臓を２００万円で売らないか」とホームレスの男に持ちかけ、臓器売買の約束を交わしたとして、警視庁は住吉会系暴力団幹部らを２１日にも逮捕する方針を固めました。警視庁は、組織的に臓器売買を進めようとしていた可能性があるとみて追及する方針です。

　臓器移植法違反などの疑いで再逮捕されるのは、住吉会系暴力団幹部の吉田昭容疑者（７１）と元組員の爲貝繁正容疑者（６６）、無職でホームレスの前雄一容疑者（４４）の３人です。吉田容疑者らはおととし１２月から去年４月にかけて、「腎臓を２００万円で売らないか」と前容疑者に持ちかけ、臓器売買の約束を交わした疑いが持たれています。また、生きているドナーからの生体腎移植が、原則、親族の間でしか認められないことから、前容疑者と爲貝容疑者とのウソの養子縁組届を都内の区役所に提出した疑いも持たれています。

　前容疑者が移植手術の前に警視庁に事情を説明したため、事件が発覚し、移植手術は行われなかったということです。

　吉田容疑者らは、ウソの住民異動届を提出するなどしたとして、先月３０日、すでに逮捕されていました。

　警視庁は、吉田容疑者が組織的な臓器売買を進めようとしていた可能性があるとみて追及する方針です。（20日22:46）