- なんでも
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誰も答えなかった…。
泣くのを必死で我慢していたアタシを彼氏はそっと頭をナデてくれた。
タコは普段から普通の猫と違うしいつも走り回る猫じゃないからいつものマイペースだと思ってたんだって後になって聞かされた。
タケシが気付いた時には…小さい体をもっと小さくうずくまって嘔吐と震えを繰り返していた…タケシは必死で病院を探したケド見つからず…どうしていいかわからず自分が壊れてしまいそうで大量のお酒を飲んだらしい。
小さい体で苦しむタコは本当に可哀想だった。
時々ビクビクって痙攣を起こし引きつった顔をする…。
『原因は何…?』
『…きっと、症状からすると何かの毒だよ。車に使う液体で甘い匂いがするから動物が間違えて飲んでしまうんだ…。』
『あっ!!前に…エサ箱にソレ入ってました。エサに混ぜてヒタヒタに入ってたから、俺洗ってまた新しいエサ入れたケド…。』
彼氏の後輩が思い出したように言った。
ここは…車の専門学校。
車の知識やソレに使う液体の毒素が体内に入るとどうなるかなどは初期に誰もが勉強していた。
なのに…ナゼこんな事に…。
みんな泣くのを堪えて自分自身を責めていた。
『まだ大丈夫。間に合うかもしれないから諦めない!!』
彼氏が言った言葉で涙を堪えた。- 0
06/06/23 11:48:07