【本当にあった泣ける話】

  • なんでも
    • 14
    • 真愛
      05/08/01 23:00:02

    私に二人目ができました。検査薬で陽性が出た瞬間から、毎日おなかに話しかけていました。『おはよう』から始まり『早く会いたいよぉ~』など。。名前はさっそく旦那と二人で考え、永遠(とわ)と名付けていつも呼んでいました。


    病院へ初検診に行った日、赤ちゃんはエコーに写りませんでした。

    私は、次に来た時には必ず写ると、何故か変な安心感がありました。

    次の検診日、赤ちゃんは写りませんでした。その次も、いつまで経っても、赤ちゃんは写りませんでした。

    子宮外妊娠でした。


    おなかを少し切り、内視鏡で赤ちゃんを取り除く手術をすることになりました。それでも尚、私にはまだ『これは何かの間違いなんだ。』と変な安心感があり、特に感情はありませんでした。

    手術台に寝かされ、麻酔で記憶がなくなりました。目が覚めると、旦那と上の子が隣にいました。私はまだ、状況をイマイチつかめずにいました。

    その手術では、どこにいるのか解らない赤ちゃんは取り除けず、抗がん剤での治療をすることになりました。

    抗がん剤の副作用はかなり辛く、吐気でほとんど食べられなくなりました。その時にやっと、私は理解できました。私は赤ちゃんを殺そうとしているということ。赤ちゃんはきっと、生きたいと思う気持ちを、この吐気で伝えているんだということを。

    でも、子宮外妊娠では他に成す術もなく、治療は続けていきました。一週間程かけて、抗がん剤を投与していきました。毎日一人で泣きました。ごめんね、ごめんね、ごめんね…と何度も繰り返しながら、泣ていました。

    治療は終わり、赤ちゃんは旅立ちました。2年前の夏でした。



    産んであげられなくてごめんね。一度もダッコしてあげられなくてごめんね。一度もおっぱい、あげられなくてごめんね…

    本当にごめんなさい。

    私はあの頃、あなたがまた私のおなかに帰ってきてくれるということを信じていました。そう信じることで、自分を救っていました。
    あれから2年経った今、二人目が産まれたよ。それがあなたなのか、そうではないのか…それは私には解らないけれど。でも私はあなたのことは忘れないから。ずっとずっと忘れないから。

    あなたに名付けた『永遠』という名のように。あなたへの愛は永遠だから…。


    永遠、あなたと過ごした二ヶ月間、私は本当に幸せでした。

    ありがとう。
    私のおなかに来てくれて、本当に本当に…


    ありがとう。


    永遠、大好きだよ!

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